こんなにも違うローバーデータの組み合わせ



この画像は、ローバーオポチュニティーの火星太陽日1161日目の生データから作りました。
3区分に分けると左が主なカラー合成として公開されている生データの素直な組み合わせです。
中がRGB3原色の生データのカラー画像です。カラーチャートで4色が再現できます。
右が左と同じデータの合成を近赤外線データをR70+B30で色づけし、CCD緑集積データをG100で色づけし、紫外線フィルターデータをR10+B100で色づけして、ネガ乗算合成した画像です。
ほぼ、自然に近い色彩である真ん中の画像に近い色彩に近づけることができたと思います。

ローバーは、ほとんどの画像についてL2〜L7までのデータを地球に送信していますが、NASAが、私たちがカラー合成できる生データとして赤のデータと青のデータをRGB3原色と異なる出来上がりで公開しています。

100%RGB3原色の合成カラー画像のようには仕上げられませんが、それに限りなく近づけることが可能です。

現在は、NASAという巨大な火星画像ダムに、ミクロの亀裂を入れかけたところですけれども、無傷のダムから脱しました。
傷を広げる輪が広がることで、遠くない日にNASAの火星画像ダムが崩壊することでしょう。
ダムで濁った水は、放水で清流に戻すべきでしょう。
遠くない日に火星で惑星地球人が居住するためにも。


今日の拡大画像 2800ピクセル

北朝鮮の新テポドン・ミサイル基地の全容画像



 最近に限ったことではないけれども、日本の報道機関は手抜きが多いと思う。

 非常に身近な脅威の一つ、北朝鮮弾道ミサイル発射基地の最近のニュースにしても、ぼやけた衛星画像やどこにあるかさえ分からないような地図でお茶を濁した。

 それだけ今日の真相画像の出番を用意してくれたものと思考を180度転換し、グーグルした。

 賞味期限が切れてから詳細なページを作る前に、作りたての画像をご案内したい。

 画像の注釈は、現時点で得た情報によるものであり、確定したものではない。

 それでも、日本のマスゴミよりは、一目瞭然、百聞は一見に如かずになったと自負する。

 グーグルする参考座標。北緯39度58分、東経124度42分の一帯。



今日の拡大画像 1400ピクセル

春の峠からの眺め



 この画像は、ローバー・スピリッツが火星に到着して初めて年を越した翌春の峠からの眺めです。

 コロンビア丘の峠からの見晴らしで、360度パノラマの一部120度ほどの眺めです。

 火星太陽日620日目のデータから作りました。データページの横一列が1枚のカラー画像のデータになります。
 一番左が、L7M1で青系統のデータです。
 左から2番目のデータは、立体視画像に適用できるものですが、カラー画像合成では使用しません。
 左から3番目がL2M1で赤系統のデータになります。
 左から4番目、つまり一番右がL5M1で緑のデータになります。

 パノラマ画像の組み立てとして、上から順に番号を付けると1から21になります。22番目のデータは使用しません。
 カラー合成した画像のパノラマ組み立ては、一番左の上が3、中が2、下が1番目の画像になります。
 つまり一番上の並びは、 3  4  9  10  15  16  21  になります。
     中の並びは     2  5  8  11  14  17  20  になります。
     下の並びは     1  6  7  12  13  18  19  になります。
     13番目のカラー合成画像は、赤のデータが欠落しています。

 この画像は単純に並べていますが、より詳細な並べ方としては、中央10、11,12の列を基準にして左右でおよそ3度から5度傾斜させます。
 出来上がりの画像は、扇形になります。
 私たちが近くから遠方を一望する見方と同じです。
 

 各カラー画像は明るさが異なっていますので、組み合わせの結果はこれに近い画像になりますが、この画像は、明るさの他にRGB3原色の合成に近づけるために色調も調整しています。NASAのカラー画像のような偽装はしていませんが、火星自然の風景に近づけるような加工をしています。



NASAのカラー画像
http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/press/spirit/20051107a/Everest_L257atc-A622R1_br2.jpg

その拡大画像 41.7 MB
http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/press/spirit/20051107a/Everest_L257atc-A622R1.jpg



生データ
全部で21組63枚のデータになるために、下記ページで拾ってください。

赤 L2M1, 750nm (近赤外線フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/spirit_p620.html

緑 L5M1, 530nm (CCD緑集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/spirit_p620.html

青 L7M1, 430nm (紫外線フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/spirit_p620.html

L○M○のLはフィルター番号、Mは撮影順番号。



今日の拡大画像 2100ピクセル

晩秋の火星



 火星の地表の色だけを見るといつも晩秋の風景ですが、この地で実際に晩秋の頃の撮影のこの画像では、何となく哀愁を感じさせる風景に見えます。

 この画像は、あまりにもNASA好みの地表の色過ぎて私としては面白くないのですが、これが事実の色彩のようなので偽装を断念しました。

 でも、観賞用には、もう少し手を加える必要がありそうですね。

 ローバー・スピリッツちゃんは、1500日過ぎから塵がソーラーパネルに積もりすぎて発電能力が3分の一以下に落ちています。歩行困難なっていて、この場所から10センチメートルも動くことができません。
 現在の発電能力は、250ワット前後で、かろうじて数枚のパノラマデータを撮って送信を続けています。
 ソーラーパネルの塵を払う火星の風は、火星天気予報によると1ヶ月以上待たねばならないようです。

 お茶飲み話として、スピリッツちゃんを興奮させることで、少しはパネルの塵を払えるのではと思案し、NASAにアダルトページ閲覧の提案をしてみました。
 しかし、火星に着いた当初にスピリッツちゃんが、アダルトページから送信されたメールを開封してウィルスに感染したことがあるので、即座に却下されました。

 仕方がないので、これらの火星の画像をNASAに再送信しました。それ以来、連絡がありません。

 何故なんでしょう?

 晩秋から関係が凍り付く初冬に入ってしまったからなのでしょうか?



生データ
赤 L4M1, 600nm (CCD赤集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1559/2P264763221EFFAY00P2272L4M1.JPG

緑 L5M1, 530nm (CCD緑集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1559/2P264763259EFFAY00P2272L5M1.JPG

青 L6M1, 480nm (CCD青集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1559/2P264763282EFFAY00P2272L6M1.JPG

L○M○のLはフィルター番号、Mは撮影順番号。

右下が、同時間帯のカラーチャートの同じRGBデータでの合成画像。


今日の拡大画像 1400ピクセル

火星の秋風景 -2-


 火星太陽日1500日目まで遡って生データを見たけれど、カラーチャートデータを除いてほとんどが左右に20度から30度傾斜した撮影になっている。
 各画像をつなげてパノラマにする際に若干の傾斜が必要なので、少しその手間が省ける?・・・そんな甘くはない、余計につなぎ合わせに工夫が必要になったというのが本音である。

 非常に穿った見方をするならば、自然に近いRGB3原色を合成できるデータをまともに公開しているから、出来上がりの見方を斜めに見て錯覚を引き起こさせようとでもしているのだろうか?

 こうして火星の秋の遠景を見ると、大気汚染されていない空は綺麗だと惑星地球の空と比較してしまう。

 地表に近い空が薄い青に見えるのは、たぶん、地表の太陽光の反射影響なのかもしれない。地表の影が鮮やかでもある。

 NASA指定のカラー画像では、このような火星の秋を見ることもできないだろう。

 これだけ地球に似た風景になるから、茶色で覆っていると良心的に思うことにした。

 くどいけれども、ローバーは、各種の衛星画像で見る限り間違いなく火星地表を徘徊している。
 映画のカプリコーンのようにNASAは無用の心配をしているのだろうか?


生データ
赤 L4M1, 600nm (CCD赤集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1526/2P261833546EFFAY00P2298L4M1.JPG

緑 L5M1, 530nm (CCD緑集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1526/2P261833589EFFAY00P2298L5M1.JPG

青 L6M1, 480nm (CCD青集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1526/2P261833623EFFAY00P2298L6M1.JPG

L○M○のLはフィルター番号、Mは撮影順番号。

右下が、同時間帯のカラーチャートの同じRGBデータでの合成画像。


今日の拡大画像 1400ピクセル

ローバー・スピリッツの見た火星の秋風景



生データ
赤 L4M1, 600nm (CCD赤集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1501/2P259613698EFFAY00P2283L4M1.JPG

緑 L5M2, 530nm (CCD緑集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1501/2P259613742EFFAY00P2283L5M2.JPG

青 L6M1, 480nm (CCD青集積フィルター)
ファイル http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/2/p/1501/2P259613776EFFAY00P2283L6M1.JPG

L○M○のLはフィルター番号、Mは撮影順番号。緑の場合、1回目がデータ欠落と不良になっていたので、2回目の撮影データを採用してある。

右下が、同時間帯のカラーチャートの同じRGBデータでの合成画像。


今日の拡大画像 1399ピクセル

火星の地表は茶色でも空は薄い青を証明したローバー画像と立体視画像

つい最近、厳密に言うと2008年9月7日に、NASAが火星ローバー・スピリッツの最新パノラマ生データを公開しました。
非常に珍しいことに、この生データには、RGB3原色がそのままありました。
従って、カラー合成で明るいところが飛ぶのを防ぐために、元データを50ポイント暗くする補正だけで、ローバー視線でカラーの火星表面を見ることができました。
ご案内の画像は、カラー合成後に鮮やかさと全体的な暗さを若干補正しています。
ほぼ、日中の火星地表の明るさかもしれません。

私たちが火星地表に立ってデジタルカメラで撮るならば、個別のカメラに起こる若干の色調偏差を除いて、このように撮れるかもしれません。その後にNASAのように全面を茶系統で覆うかどうかは、個人の主観の問題でしょう。

私は、このようなローバーが見ている火星の色調が好きです。


カラー合成用の白黒生データは、下記で入手できます。
http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/all/spirit_p1651.html



おまけは、ローバー視線での立体視画像です。
上が交差法、つまり眉間から少し先に両目を寄せる寄り目で立体画像が浮かびます。
下の平行法は、ブラウザを突き破って前景がぼやけるその先を見るような見つめ方で、立体視画像が浮かびます。

このように立体視画像を毎日数分、数度繰り返すことで視力を適宜に保てるようですが、効果がありましたら教えてください。


今日の拡大画像 2048ピクセル