何もない空間で作用する力を証明する球

 今日の宇宙画像は、広大な宇宙と微小のミクロ世界に共通する力が働いていることを証明する画像です。
 何も無いように見られる宇宙の空間には、カシミル効果という引き付ける力が働いていて、真空変動と関連があるという仮説を紹介しているようです。
 そして、それはミクロの世界にもあり、理解し研究することで極小の部品同士が、くっつかない方法にも応用できるということのようです。
 ミクロの世界も宇宙の中にあるのですから当然のことで、逆にミクロの世界について理解し研究することが、広大な宇宙を理解し研究することにもつながります。

カシミル効果、何もない空間による力

Credit & Copyright: Umar Mohideen (U. California at Riverside)
説明:
 この小さいボールは、宇宙が永遠に広がるという証拠を与えます。
 わずかに1ミリメートルの10分の1を超える大きさのボールは、何もない空間の吸引装置の中にエネルギー変動に応じてなめらかにプレートの方へ進みます。
 引きつける力はカシミル効果として知られていて、50年前マヨネーズのような流体が、非常にゆっくり動く理由を理解しようとしたその発見者の名をとって名づけられます。
 現在、証拠は、宇宙の中の大部分のエネルギー密度が、暗いエネルギーと呼ばれる未知の形態で蓄えています。
 暗いエネルギーの形態と起源については、ほとんど完全に未知ですけれども、カシミル効果に類似した真空変動に対して関連があるが、宇宙でどうも発生すると仮定されています。
 この巨大で不思議な暗いエネルギーは、重力で全ての物質をはね返すように見えて、それゆえに、たぶん宇宙が永遠に広がる原因になります。
 真空変動を理解することは、私たちの宇宙を理解することを改善するだけの調査の最前線でありませんし、また、マイクロ・メカニカル・マシンが、部品同士のくっつき合うことを止めるために利用されます。

今日の宇宙画像 2004年8月1日号へは、ここをクリックすると移動します。