タランチュラ星雲(30ドラダス=かじき座)

Credit: ESA/NASA, ESO and Danny LaCrue

 タランチュラ星雲は、ローカル宇宙で最も活発な星が誕生している領域として知られています。
 タランチュラ星雲は、南の空の大マゼラン雲(LMC)内で、170,000光年離れていて、大きい白く濁った区画として明らかに肉眼に見えます。
 天文学者は、この小さめの不規則な銀河が、そのライフ・サイクルで現在、乱暴な時代を経験していると思っています。
 この銀河は、天の川を周回していて、いくつかの近い遭遇がありました。
 天の川との相互作用のいずれかが、タランチュラ星雲として見える精力的な星の形成部のエピソードを引き起こしたと思われます。
 タランチュラは、私たちがローカル宇宙で知っている最大の星の保育園です。
 実際、星々、ガスと塵のこの巨大な複合体が、オリオン星雲の距離であるならば、日中見えるであろう空の4分の1を覆っているでしょう。

 ちょうど画像の中央より上に、R136と呼ばれている非常に熱い星々の巨大な星団があります。
 R136内の星々は、また、私たちが知っている最も大きい星々の一つです。
 R136は、また、非常に若い星団で、その最も古い星々が『ちょうど』500万才ほどです。
 しかし、小さい星々がさらに生まれていますので、天文学者は星の進化の初期を理解しようとR136を観察しています。

 画像の下部の端の近くで、星団ホッジ301を見出せます。

 土星星雲(NGC 7009)は、1782年9月7日のウィリアム・ハーシェルの最初の発見のうちの1つでした。
 この著明な惑星状星雲は、初期の外観の観測で惑星土星のリングとの微かな類似を真横向きに持っていたので、惑星土星の名前を付与されました。
 NGC 7009は、高密度で青と赤いガスの卵形の端で境界となる暗い空洞の中心で、明るい主要な星を持ちます。

 深紅の海から頭を起こした悪夢の獣に似ているこの天体は、たんなるガスと塵の柱です。
 地上からの映像で、円錐の形があるのでコーン星雲(NGC 2264)と呼ばれるこの奇怪な柱は、混乱した星形成領域にあります。
 円錐星雲は、M16柱のいとこになります。
 主に冷えたガスから成って、両方の領域での柱は、猛烈な紫外線放射で若い大規模な星々から離れて侵食されることに抵抗しています。
 円錐とM16のような柱は、星の出生の豊富な領域で一般的です。
 天文学者は、これらの柱が星々を発育させる保育器であるかもしれないと思っています。

 惑星状星雲は、私たちの太陽に類似した星の発展の結果に関して最後の段階を代表します。
 IC 418の中央の星は、数千年前赤色巨星であったけれども、星雲を成形するために宇宙の中にその外層を噴出して、今や約0.2光年の直径に拡大しました。
 中央の星の残りは、赤色巨星の熱い核でそこから紫外線放射を外に溢れさせて周囲のガスに入って、蛍光を発する原因を作っています。
 星雲は、次の数千年にわたって宇宙に徐々に散らばり、星は冷めて白色矮星として何百万年もの間をかけて消えて行きます。

 砂時計星雲は、その生涯の終焉で『死への震え』を経ている太陽のような星によって形成されるガスの薄い雲です。
 星は、その核の炉を維持するのに十分な燃料を得る困難に陥って、今は2つの方向にその表面上の物質の一部を流しだしました。
 太陽のような星は、誕生してからおよそ100億年後に、とても冷めてとても大きくなりさらに赤くなって、『赤色巨星』として知られている天体に移行します。
 赤色巨星は、熟成して終局的には、表面の外の層を投げ棄てます。

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