セントラル・パークの芸術 ザ・ゲーツ

 光り輝くオレンジ正方形が、このイコノス画像でニューヨーク市のセントラル・パークの歩道に沿って並んでいます。

 2005年2月12日に撮った映像は、ザ・ゲーツ(門)芸術展示の初日を祝います。

 展示は、クリストとジャンヌ・クロードによってつくられて、サフラン色の織物パネルに掛けられる7,500の門を特徴とします。
 門は、約37キロメートルのセントラル・パークを蛇行する歩道にまたがって、訪問客に風通しのいい金色の柱廊を提供します。
 宇宙から、門は、大型テント輝きや公園を通って上品なカーブで組まれたオレンジ・ドミノの見事な列のように見えます。

 この展示の規模は、驚異的です。99,155平方メートルのサフラン色の織物、96.5キロメートルのビニル・チューブ、エッフェル塔で使われた2/3に等しい4,799トンの鉄鋼がザ・ゲーツを作ります。
 およそ700人の人員が、開幕前の週に組立てるために必要でした。

 展示が、2月28日に閉幕した後で、プロジェクトで使われた材料の全てがリサイクルされます。

 このザ・ゲーツの構想は、1979年に開始して、諸官庁の許可などに26年を費やし、2005年2月12日にようやく日の目を見ることになりました。作品展示では、公園の工作物(道、樹木等)に支障をきたさないこと、環境を破壊しないことなどの厳しい制約がありました。
 今回かかった費用は、総額で約21億円でしたが、外部の寄付や援助に一切頼らず、作家の完成予想図販売などで賄いました。

 作家の訪問者への希望はただひとつ。『風を感じてもらえれるならば』でした。

 芸術の理解と鑑賞は、鍛錬を要するようです。それでも、風は感じることができるはずですが・・・風を感じるだけでは芸術鑑賞になりませんか?

 さて、日本の自治体の首長さん、官僚さんたちは、このような素晴らしい芸術を鑑賞するだけの器量があるのでしょうか?
 えっ、粗大ゴミの展示ってすって?

 ご了見のまことに『お広い』ご鑑賞で・・・

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