地球の陸上アルベドの季節変化

 アルベドは、太陽の光を地球が反射する割合で、大気の温度に影響を与える要素です。
 地球の地上面のおよそ5000万平方キロメートルは、毎年1回、凍結から解凍の一連の世界的な生物球の変遷過程を経験します。
 この活動の多くは、いろいろな波長で地球の地表で反射される日光の量の時間的変化で検出することができます。
 量的に測定できる反射日光は、入射の陸上地域全方向で伝わるスペクトル帯域上のアルベドで一般的に説明できます。
 陸上アルベドは、全ての入射する日光が地表に吸収され反射しないゼロと、全ての入射する日光が地表に反射して吸収されない 1 の間で変化します。
 深層のきれいな海水が、ゼロ近くのアルベドがあるのに対して、新雪は太陽のスペクトルの可視範囲内のアルベドでほとんど 1 の陸上タイプの例です。

 5年間の世界的な陸上アルベド・データは、現在NASAの多角度イメージング分光放射計(MISR)より、概略的な図として使用されます。
 画像での地球は、特定の種類のアルベドを示していて、それは、正式に大気圏による全ての散乱影響が取り除かれる指向的な半球状の反射率(DHR)として知られています。
 このように、全体の地表のどんな部分でも日光の入射は独自な方向があり、空と大気圏での散乱によって引き起こされる多方面からの日光としてではなく、太陽の位置だけから地表に届きます。

 球状の上から1番目と3番目は、MISRを青、緑で、赤い帯域のDHRを示していて、自然な色彩のDHRを作成するために組み合わせています。
 球状の上から2番目と4番目は、DHR-PARを示して、植物によって吸収される光合成(400-700ナノメートル)で、それらの波長だけを含んでいる日光帯域のDHRが用いられています。

 このスペクトル範囲内の日光は、光合成で活発な放射線光合成有効放射(PAR)で、関連するアルベドに関する呼び名DHR-PARとして知られています。
 PAR範囲で極度に増大した地表域は、小さなDHR-PAR値(色目盛りで青)で現れる一方、PAR範囲で増大がなかったり吸収が小さい地表域は、高いDHR-PAR値(色目盛りで緑から赤)を表す傾向があります。

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