初期の宇宙内の特大の星誕生領域

 遠くの銀河集団の背後に見える光の不思議な弓形は、これまでに宇宙で発見された中でも最も明るく最も熱い最大の星の誕生領域でした。
 この弓形は、リンクス・アーク(山猫座アーク)として知られていて、天の川銀河で有名な星の誕生領域であるオリオン星雲よりも100万倍も明るいです。
 新しく確認された超集団は、私たちの銀河系の中で類似した星々よりも二倍熱い100万の青白い星を含んでいます。
 そこは、宇宙の創世時代に星の出生で凄まじい火事場風が、空を横切って燃え上がっためったに見られない例です。
 地球から見るとき、120億光年離れているというだけで、この素晴らしい集団の豊さが減光されます。


 このユニークで困惑させる天体の発見は、NASAハッブル宇宙望遠鏡、ROSATとケック望遠鏡を含む主なX線、、光学、赤外線望遠鏡で実施された遠くの銀河集団の組織的研究の結果でした。
 星の超集団は、北の星座山猫内にある54億光年遠くの銀河集団の背後に不思議な赤い弓形のように見えます。
 リンクス・アークは、赤方偏移が3.36で120億光年ほど離れていて、遥か遠くの銀河集団に引き伸ばされ拡大した不思議な天体として出現しました。
 これは、宇宙が創世から20億年未満だったときに遠い源が存在したことを意味します。

 調査チームは、最初にその光を分析することによって弓形を確認しようとしましたが、遠隔天体のスペクトルのサインで色のパターンを認めることができませんでした。
 色スペクトルで適合する例を探す一方、光が近くの星の誕生領域であるオリオン星雲のそれと関連があると認識しました。
 オリオン星雲が4つの熱く明るい青い星だけが原動力となっているのに対して、リンクス・アークは、周囲に100万のそのような星を含んでいると思われています。
 さらに、スペクトルは、リンクス・アークの星が、摂氏80000度の表面温度で、オリオン星雲の中心的な星に比べて十二分に二倍も熱いことを示しました。
 オリオン星雲より大きくてより明るい星を形成する領域が、私たちのローカルな世界にあるけれども、そのどれもがリンクス・アークほど明るくなく、しかも、そのように多数の熱い星を含んでいません。

 普通の最も大きい近くの星でさえ、摂氏でおよそ40,000度ほどでこれほど熱くはありません。

 しかし、初期の宇宙における本来の原始のガスからできている星は、とても巨大の可能性があり従って非常に熱いと考えられますから、おそらく摂氏120000度の星もありえます。
 銀河のリンクス集団のこのNASAハッブル宇宙望遠鏡画像は、中央のちょうど右側に見える赤いリンクス・アークを2倍して示しています。
 不思議な弓形は、本当に北の星座山猫の中にあって遠くの銀河集団の背後にある遠い星の超集団です。
 弓形は、120億光年遠い星形成領域を引き伸ばして拡大されて出現しました。

 宇宙が創世から20億年未満だったとき、この遠い源が存在しました。

 今日の宇宙画像 2005年9月18日号 重力レンズが見せる120億光年離れた銀河 詳細ページ