日本のNASAは、SOHOをも越えられるかなぁ?『ひので』映像初公開


 日本のNASA宇宙航空研究開発機構JAXA)最新のプレスリリースで、ひので衛星の最初の仕事を公開しました。

 私の感想としては、もう少し解像度を上げてもらいたいところですが、まだまだ試験段階なので、今後に希望を託したいと思います。

 地上からのスウェーデン太陽望遠鏡のとてつもない解像度の太陽を見ているので、宇宙に飛び出しているのだから例え試験段階であっても、もうちょっと良いものがほしかったなぁというところです。

 で、記念に今日の宇宙画像に採用すべきか、他の天文台をこれから見学して決めたいと思います。

 以下に、画像の解説とその仕事ぶりをご案内いたします。
 最後に、超拡大の映像データを見られるようにリンク設定しますので、お暇と好奇心のある方は、ぜひどうぞ。


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可視光・磁場望遠鏡(SOT)については、10月25日夕刻(日本時間)に蓋開けを完了し、その直後から、試験画像の取得、焦点調節などの調整を進めています。SOTの焦点面検出装置には3種類の光学系/撮像機能が内蔵されています。このうち、SOTの主要特長である高解像度撮像をおもな狙いとする「広帯域フィルタ撮像系」で取得された画像(図1)を添付します。



 この画像により、狙い通り、0.2秒角の高解像度が達成されていることが確認できました。また、太陽表面の磁場微細構造の精密測定をおもな狙いとする「スペクトロポラリメータ撮像系」についても、所期の性能が達成できていると判断できました。但し、広視野・高速撮像を狙った「狭帯域フィルタ撮像系」において、視野の一部に画像の乱れが見つかりました。このため、広視野を必要とする観測に一定の制約が生じることは避けられませんが、視野の健全な部分を繰り返し使うことなどにより、狭帯域フィルタ撮像系の科学目的のかなりの部分が実現できる見込みです。なお、画像の乱れの原因については、開発を担当した米国NASAにより原因究明がなされます。


X線望遠鏡(XRT)については、10月23日夕刻(日本時間)に、XRTの試験画像を取得することができました。この画像、及びその後取得されている画像(図2)により、XRTは、「ようこう」軟X線望遠鏡の解像度を約3倍ほど上回る、1秒角に迫る解像度を実現しており、初期の性能を達成していることが確認できました。



 なお、打上げ直後に望遠鏡の鏡筒前面部の温度が当初見込みより上昇したため、ヒーターで加熱することにより開くようになっている蓋が、予定より早く打上げ16時間後に開くという事象が発生しました。この蓋は打上げ時の振動・衝撃及びほこりの侵入から望遠鏡内部を保護するものであり、蓋が早く開いたことにより望遠鏡の性能に影響が及ぶことはなく、今後の観測に支障はありません。


極端紫外線撮像分光装置(EIS)についても、10月28日夕刻(日本時間)、望遠鏡の蓋開けを完了し、その直後に試験的に取得した「分光撮像データ」により、良好な状態であることが確認できました。EISは、スリットとスロットを動かすことで多波長での撮像を実現する仕組みの観測装置であり、取得された分光撮像データは位置情報と波長情報が重なったものであることから、これを分離した画像に整理してから公開する予定です。(図3:EISの分光撮像データの例)






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ひので衛星テスト映像データ 1


ひので衛星テスト映像データ 2


ひので衛星テスト映像データ 3


ひので衛星テスト映像データ 4

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 ビデオ中継局で、高画質映像を試行錯誤していますが、私のコンピ様と再生ソフトとが相性が悪そうで、機嫌を損ねて寝てしまうので思うに任せません。

 DVD画質の映像は、データ量が多いけれどもやはり、良いですね。時間の短い番組からテストしたいと思います。

 グーグルとDVD画質サイトと2つでビデオ中継局を整えるつもりです。

 911関連の100本を超える高画質の映像データも、解説ページと共にご案内を企画しています。

 次の今日の地球画像では、地球温暖化について氷山と極地を企画しています。オーロラギャラリー並みの画像数か場合によると150点近くの画像を1ページに取り上げるかもしれません。

 見る人の都合を一切考えず画像で勝負するのが、当サイトの最低方針です。


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