山本化学工業様。もう義理だてる必要はありません。

これまでの御社の真摯な姿勢は、心ある日本国民ならば痛いくらいに理解しているはずです。

御社の日本選手団を思う強い信念は、名ばかりでその実、何の工夫も向上心も無い日本の弱小スポーツメーカーの実態をさらけ出してくれました。
もう、狭い島国根性に絶縁を宣言し、御社の発展のために世界を相手にすべきです。

おそらく日本の多くの人々が、御社製品の水着を望んでいることでしょう。にもかかわらず、付け足し程度にしか採用しない日本のメーカーに対して、一切の資材提供の拒否をしたとしても、御社に非はありません。

日本水連も金にならないことは本気に取り組むつもりが無いのでしょう。
スポーツの祭典とは名ばかりで、金権の祭典、それがオリンピックの本質です。

御社は、利益を追求すべき民間の会社です。相手にしない日本の弱小スポーツ用品メーカーにとらわれることなく、金に糸目をつけない世界のスポーツメーカーのオファーを再考すべきです。沈む日本の船に乗り続ける義理立ては、必要はありません。御社はほとんど報いられていないのですから。

これまでの日本水泳界を思う御社の活動は、利益につながりそうで、損失を大きくするだけのようでした。経営者として、失格の直前といっても過言ではないでしょう。

従業員の苦労に報いる心があるならば、弱いものいじめする日本水連とそれに結託している日本メーカーと決別し、世界の山本化学工業への道を進むべきではないでしようか。

御社を排除しようとする記事に接するたびに、無性に怒りがこみ上げてきます。金権で腐敗している日本スポーツ界にこだわらず、世界の市場で活躍してください。



参考記事

水着新素材提供の山本化学工業が悲鳴

6月4日 日刊スポーツ

 アシックスとデサントの2社の五輪用水着に素材が採用された山本化学工業が“窮状”を訴えた。山本富造社長(49)が3日、報道各社に直筆のファクスを送付。(1)2社に意見や提案を聞いてもらえない(2)素材を全身に使用した水着(ニュージーランド製)を試してほしいが、どの選手が試着を希望しているか情報がもらえない−と打ち明けた。
 同社は好記録連発の英スピード社製より水の抵抗が少ないという新素材を開発して、日本水連から改善を要求された国内メーカー3社に提供、うち2社が5月30日に採用を発表した。だが、採用後に2社へ協力を申し出ると、デ社は「情報を開示する約束はしていない」と断り、ア社は無回答だったという。
 山本社長は「私ども中小企業では選手に声が届かない。(ニュージーランド製水着の)試着を希望する代表選手は電話やメールでご一報を」と訴えていた。