25万度の熱でも溶けない水氷の星雲

 今日の宇宙画像は、バグ星雲ともバタフライ星雲とも呼ばれている惑星状星雲のNGC 6302です。
 摂氏25万度以上もあるとても熱い星を、零下以下の雹または霰の星雲が囲んでいるらしいです。
 宇宙空間では、熱伝導率が劣化するのかもしれませんね。
 もし、そうでなければ私たちの惑星地球は、毎日が数千度のサウナ状態かもしれません。
 だからと言って、金星が「溶岩流」に包まれている惑星とは一概に言えないでしょう。
 また、金星にも「水」の痕跡を否定できないでしょう。
 何しろこの星雲にも「水」が現にあるのですから。
 さて、火星よりも近い金星を何故後回しにしているのかNASA等の宇宙に携わる人々は、どのような「科学的」根拠で言い訳するのでしょうか・・・
 

NGC 6302:大きく明るくいバグ(昆虫)星雲
Credit: A. Zijlstra (UMIST) et al., ESA, NASA
説明:
 惑星地球の夜空の明るい星団と星雲は、多くの場合、花または昆虫の名をとって名づけられます。このNGC 6302も例外ではありません。
 特にこの惑星状星雲の中央の星は、およそ250,000度Cの推定された表面温度で例外的に熱く紫外線の中で明るく輝いているけれども、塵の濃い隆起によって直接の視界から隠されました。
 この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡で記録された滅びかけている星の星雲の格段に詳細なクローズアップです。
 イオン化されたガスの明るい空洞を横断して、中心の星を囲んでいる塵隆起が、ほとんど照準線に対して真横向きのこの眺めの左上角にあります。
 驚くべきことに、水氷を含む鉱物が、複雑な炭化水素分子に加えてこの熱い星の塵塗れの宇宙幕で見つかりました。
 NGC 6302は、昆虫の当を得た星座さそり座内で、およそ4,000光年に位置します。

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