欧米びいきの彗星さん、さようなら

 今日の宇宙画像は、空模様から忘却の彼方に移されつつあったかもしれない彗星です。
 大向こうを唸らせたかもしれない彗星の演舞が、台風の影響で吹き飛ばされそうですね。
 日本でも恵まれた地域の方は素晴らしい彗星を堪能できたかもしれません。
 残念至極の方のために少しばかりの彗星ギャラリーとしてみました。
 関連では、彗星で定番のハレーとヘールボップです。
 見事な画像の底がまだ尽きかけていませんけれども、たぶんそのうちいつか見た画像になるかも・・・

インディアン峡谷越しの彗星NEAT(Q4)
Credit & Copyright: Wally Pacholka (Astropics)
説明:
 彗星NEAT(Q4)は、今月始め、とても写真向きでした。
 彗星C/2001 Q4(NEAT)の頭と尾の一部が裸眼で見えましたけれども、カラフルな尾の最高の眺めは、長い時間露出ができるカメラで後から現れるだけでした。 
 5月8日に32秒の露出を使ったこのカメラ映像に対して、人間の目は10分の1秒までしか光を集めることができせん。
 彗星の核を囲んでいる青いコマと長い青いイオン尾、短いけれども太陽の光を反射している明るい塵の尾が見えています。
 Q4が地球と太陽から退いて、日ごとに容易な視界から落ちています。
 別の裸眼で見えるもう一つの彗星LINEAR(T7)は、6月も明るいままのはずです。

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