円錐なのに長方形の宇宙の梯子星雲

 今日の宇宙画像は、横縞を見せる赤い長方形星雲です。
 天文学者は、伝説の「天国への階段」を観察しないかもしれませんけれど、興味をそそられたように、瀕死の星を囲んでいる梯子のような構造のいくつかの映像データを得ました。
 天の川銀河にある珍しい様子を見せる惑星状星雲です。
 実際には、円錐のような形をしている星雲のようですが、私たちが横から見ているので長方形の星雲に見えるようです。
 ものの見方考え方について、頭の固い化石の天文学者たちに、固定した観念では、実際の姿を見逃しますよという教訓を提示している星雲かもしれませんね。
 有り得ないことが有るのが宇宙なのですから・・・

赤い長方形星雲の段
Credit: H. Van Winckel (KU Leuven), M. Cohen (UC Berkeley), H. Bond (STScI), T. Gull (GSFC), ESA, NASA
説明:
 興味をそそる赤い長方形星雲の特徴的なX-形とはしごのような段が、このハッブル宇宙望遠鏡映像の中に現れます。
 塵塗れの宇宙雲は、元々、赤外線の強い源と確認されて、現在、氷の塵粒状物を含むと思われて、炭化水素分子が年老いた中心星からの冷たい流出物で生じました。
 それで、なぜ、それは大きいXのように見えますか?
 見込みのある説明は、実際に、星々の接近した一組の中心の星を厚い塵円環体で囲んでいるということです。
 そして、別な方法で球面流出物をはさんで締めつけて、先端を感動的な円錐体形しています。
 私たちが円形隆起を真横向きに見るので、円錐形の境界線端がXをつくるように見えるのです。
 異なった段は、流出物が適合して亀裂が起こっていることを示唆します。
 風変わりな星座一角獣座の方へおよそ2,300光年離れているその冷めた中心の星は、熱い白色矮星を経て赤い長方形星雲を成して、ここ数千年に素晴らしい惑星状星雲に変わるはずです。
 この鋭いハッブル画像は、赤い長方形星雲の距離に対して、1光年のおよそ3分の1だけの範囲です。

今日の宇宙画像 2004年5月13日号へは、ここをクリックすると移動します。

この月日号は、編成の都合で7月8日に制作公開しました。


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