素晴らしいジオードの窪みを凝視したハッブル

Credit: NASA, ESA, HST, et al.

 この珍しい画像でNASAハッブル宇宙望遠鏡は、熱い若い星から星の風と激しい紫外線放射によって刻まれたガス空洞、ジオードの窪みの素晴らしい相当にまれに見る眺めを得ました。
 本物のジオードの窪みは、火山や堆積物の岩の中で気泡として始まる野球ボールサイズの空洞の岩石です。
 地質学者が、岩石を半分に割ったときだけ、私たちは内部の結晶に沿って並ぶ岩空洞の内部を理解する機会を得ます。
 ハッブルの撮った35光年直径の「素晴らしいジオードの窪み」の場合は、恒星間のガスと塵の気泡のような空洞の浮模様が、内部の宝物を明らかにします。

 N44Fと呼ばれるこの宇宙の泡の天体は、冷たい濃い雲の中に昔埋められた非常に熱い星からの星の風の動きの速い粒子の雨によって膨らまされています。
 私たちの太陽は、いわゆる「太陽風」を宇宙に吹き付けることによって質量を減らしています。このN44Fの中央の星は、毎秒あたり私たちの太陽が放出する質量の1億倍を放出しています。
 さらに、私たちの太陽の粒子の風が時速150万キロメートルくらいしかないのに比べると、このN44Fの粒子の風は、時速700万キロメートル以上の「超大型台風」となって素早く移動しています。
 明るい中央の星が、泡の空間に存在していませんが、ガスの外層によって取り巻かれているので、星の風がこのガスと衝突し、除雪装置のように外へ泡を押し出しています。
 この星の風が攻撃している構造が、ハッブル画像で明確に目に見える気泡を形成しています。

今日の宇宙画像 2004年11月10日号へは、ここをクリックすると移動します。


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宇宙のロゼッタストーンをスバル望遠鏡が発見

 今日の宇宙画像は、天の川銀河の衛星銀河である獅子座小型銀河です。
 日本の国立天文台が誇るスバル望遠鏡のスクープとも言える画像です。
 小型の不規則銀河が、銀河のディスク構造と異なる構造で銀河の外側にあってハローと呼ばれるものを持っているかどうかが、これまでずっと不明でした。
 そこで、各国のチームがしのぎを削って一番乗りを目指していました。
 つい最近、スバルの研究チームがスバル望遠鏡の特性を生かして一番乗りを果たすと共に、これまでの小型不規則伝画の定説を覆す結果を得た模様です。
 銀河は、例え矮小であろうとも複雑極まりないことを誇示しているのかもしれませんね。