星影のない中心部

Credit: NASA/JPL-Caltech/N. Evans (Univ. of Texas at Austin)/DSS

 スピッツァー・レガシー・チームは、星誕生の証拠を求め、恒星間の分子雲の「中心部」として知られている密集した領域にNASAスピッツァー宇宙望遠鏡で2台の赤外線カメラを利用しました。
 調査の一部は、星が誕生するに際して何よりも早い領域の特性が現れる研究に、有名な星影もない集団の天体を目標としました。
 調査したこれらの「星のない中心部」で、最初に驚きがありました。
 赤外線の光の源が、何も予期しなかったところに見られました。
 中心部は、40年以上も前に天文学者のベヴァリー・リンズが編集した暗黒の塵塗れ「雲」のリストの第1,014の天体を意味するL1014として知られています。
 これらは、分子の豊かな種類のホームと判明していて、星と惑星の生まれ故郷です。

 スピッツァーは、暗黒のと塵塗れ部分に氷と暖かい輝きを見ました。

 スピッツァー宇宙望遠鏡からの2つの新たな結果は、天文学者に星がガスと塵の厚い雲からどのようにして誕生するのか、そして、それらの雲の分子がどのように最終的に惑星になるのか、今まで以上にこれらを理解する手助けになります。

 中身がない雲であると考えられた内側の奇妙に薄暗い天体の発見、そして、その幼少の点で私たちの太陽系に似ていると思われるシステムの中の冷たい惑星になりそうな基礎単位、この2つが発見されました。
 発見では、天文学者が「星影のない中心部」というところで、全く予想されなかった微かな星のような天体を検出しました。
 星々の明らかに不足していることに因んで名づけられた「星影のない中心部」は、結局、個々の新たな星を誕生させるガスと塵の濃い塊りでした。

 さらに、スピッツァーの赤外線の瞳は、別の発見をしました。
 それは、幼児星を取り巻いている塵塗れディスク中央の惑星が生まれる場所を凝視したところ、惑星と彗星の氷の成分を見つけ出しました。
 これは、惑星を形成するディスクでの氷の最初の決定的な探知です。
 それは、正常な大きさで中央に星があり、おそらく将来、何十億年もの間、水の豊富な惑星システムを養うほどに小さくて十分に安定しています。

 この体系で天文学者は、水と二酸化炭素氷の構成要素と同様にアンモニウム・イオンを見つけました。

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