恒星でもなく褐色矮星でもない謎の天体


Credit: NOAO, Gemini Observatory

 NOAO-WIYNの天文学者は、相互作用する星の一方が、そのパートナーにとても多くの質量を与えすぎたので、現在知られている星の種類と全然似ていない奇妙で不活発な物体に退化した対象を探し出すために、EFエリダヌスと名付けられた激烈な連星体系の凝視にジェミニ北とケックII望遠鏡を利用しました。
 その中心部で核融合をすることができず、数百万年もの間、その非常に精力的な白色矮星パートナーと周回することを運命づけられた廃墟の星は、本質的に星の新たな不確定の種類の天体です。
 提供者星は、左側の典型的な線のような内側の小さなパートナーとのロマンチックな関係で、与えても与えても限りなく与え続けても、全く相手にされず苦しみ続けました。
 現在、提供者星は、与える物質の行き止まりに到達し、この天体を超惑星と考えるには非常に大規模で、その構成物は、知られている褐色矮星と合致しませんし、星(恒星)と分類するには非常に低い質量になりました。
 そのような忘却の淵の天体に関する正確な種類は、現在までに何も確立されていません。

 連星系のEFエリダノス(略称、EF Eri)は、星座エリダノス座内にあり地球から300光年に位置していると知られています。
 EF Eriは、元々は、太陽の質量のおよそ60パーセントの星でしたけれども、微かな白色矮星パートナーに与え続けた結果、現在では、太陽の質量の20分の1と推定される未知の種類の提供者天体になっています。
 この種類の連星系は、これらの『燃えさし』天体について、科学者が理解していることよりも多くの真相をもたらすかもしれません。
 これらの種類の連星系は、一般に典型的な銀河のスター・システム(星体系)の通常の個体調査形態で説明できません。
 このような謎の天体は、疑いなく慎重に考慮するべきです。

 現在、2つの天体は、地球と月との距離の2倍ほどしか離れておらず、互いに軌道に乗って回っています。
 それでもまだ、パートナーの白色矮星には見向きもされず、愛の証どころか手を握らせてももらえません。
 物質提供天体は、物質を与え続けた結果、心労が重なり太陽と同じ大きさだったにもかかわらず、ざっと惑星木星と等しい直径の物体にまで退化しました。
 現在、連星系からの大部分の放射は、電磁スペクトルの赤外線部分です。

 ジョージア州のデリク・ホマイアー大学は、EF Eriで状況を繰り返すことを試みる一連のコンピューター・モデルを構築しました。
 けれども、惑星地球生命の個々の連れ合い関係が複雑極まりないと同じく、最善のモデルでさえもEF Eriの完璧に近い結果を作ることができませんでした。
 EF Eriの観察は、ちょうど今、そのような連星系の一部に関する研究に端緒を切り開き始めたところで、これからは赤外線スペクトルに合致するモデルへと進歩することになるでしょう。

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