主役の暗黒物質も霞む?謎の天体

 今日の宇宙画像は、読むのも嫌になるかもしれない『暗黒物質』についてです。
 画像だけでも堪能していただければと、ものすごく「貴重な」画像を関連として取り上げています。
 どんな画像かとお尋ねですか?
 国会答弁ではないので、ズバリと申しましょう。
 答えは、『謎の天体』です。
 銀河や星々ではなく、私の大好きな「UFO(空飛ぶ円盤)」にしてはとてつもなく巨大な天体です。
 距離も大きさもわかりませんが、16メガバイトの拡大画像では、縮小画像の矢印の付近に堂々と鎮座いたしております。
 付録として、立体視画像にしてみましたが、ますます謎になっています。
 関連3枚目にも、いささか?が付く太い線が幾本か写っています。
 露出時間による星の光跡にしては、不自然でもあり、『移動中の銀河』かもしれません。
 ということで、皆様の好奇心をそれなりに掻き立てる画像と自負しております。

銀河集団の暗黒物質を突き止める

Credit: ESA, NASA, et al.

 重力レンズ効果の強力な手段を使用して、天文学者のチームは、宇宙で最も大きい体系(システム)のうちの1つから、広範囲な「集団地図」を造りました。
 チームは、どのようにして集団体系のように集まったかについて、より良い理解と暗黒物質の重要な役割に至ると思っています。
 銀河集団は、宇宙の中の最大の安定した体系です。
 また、銀河集団は、暗黒と可視の物質の分布状態の関係を調査する研究室ともなっています。
 フリッツ・ツウィッキーは、1937年に、それぞれの銀河が何百万もの星を持つ数千の銀河集団の可視の構成部分は、総質量の極小さい割合でしかないことに気がつきました。
 物質の約80-85%は見えず、いわゆる『暗黒物質』です。
 天文学者は、数十年の間、暗黒物質の存在を知っているけれども、その分布状態を見る技術の開発は、つい最近のことでした。

 この「集団地図」を作ることによって、天文学者は初めて、どれほどの神秘的な暗黒物質が銀河に関して分布するかについて、このように大規模に見通すことを可能にしました。
 この例示は、どのようにそのような大きい集団が集まるか、そして暗黒物質が宇宙の発展でどのような役割を果たすかについて、私たちに新しい手掛かりを与えます。
 暗黒物質は輝かないので、追跡するのは簡単な作業ではありません。
 地図を作るために、天文学者は、集団の後方で非常に微かなとても遠い銀河に焦点を合わせなければなりませんでした。
 これらの遠くの体系の形は、前景集団の重力によって曲げられます。
 この歪曲は、かなりの集団質量を提供して、現象は「弱い重力レンズ効果」として知られています。
 対象としたCL0024+1654銀河集団の暗黒物質を図にするために、120時間以上の鋭い観察が必要でした。
 これは、銀河集団を研究することに関して、これまでに行われたハッブルの観察時間の最大を記録しました。
 地球から45億光年、ビッグバンからおよそ三分の一に戻る距離にもかかわらず、この巨大な集団は、満月の角の大きさに等しい位、十分に広いです。

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