特大津波から逃げられる場所は?衛星の全貌映像
12月26日のスマトラ沖大地震とインド洋大津波から10日を過ぎようとしています。
日を増すごとに犠牲者と被災した人々が増え続けています。
極少数ですが、『津波に対する無警戒や無知が、これだけの犠牲になった』と公言する人もいます。
私は、そのような発言をする人々、特に『評論家』という無責任な発言をする人に対し、これらの衛星画像を提示して、『それでも、あなたがこの地にいたら生き延びられたのか?』と声を大にして問いかけたいと思います。
1月4日現在、14万人を超す犠牲者を数え、180万人以上の被災者が食料に窮していて、500万人以上の人々が家を無くしたことが確認されています。
正月は、確かに祝いの日であり、悲しみや災いを避けたいという思いがあります。
けれども、今現在、新年を迎えるどころか明日、いや、今夜さえ生きていられるかどうかという瀬戸際にいる何百万人もの人々が、同じ地球に、そして同じアジア地域にいるのです。
安穏と正月のほろ酔いが入った無責任な『地震・津波』評論は、断固慎むべきであり、知ったかぶりもいい加減にすべきではありませんか。
マグニチュード9.0の大地震は、数メートルも垂直に海底を持ち上げ、10メートルを越す大津波で数百立方キロメートルもの海水で瞬間に襲ったのです。
インドネシア、スリランカ、インド、タイの人々が、最もひどく被害を受けましたけれども、遠くアフリカのケニヤとタンザニアの国の人々もまた、被害と犠牲を受けました。
今日の地球画像では、1月2日号だけでスマトラ沖大地震とインド洋大津波の特集を終えるつもりでしたが、前記したような憤慨からあえて、津波災害の凄さと無責任な評論がいかにあてにならないかを証明したく連載しました。
再度、問いかけます。
あなたがこの地にいたならば、あなたはこの大津波から逃げ延びられましたか?
平坦な地で、10メートルを越す大津波に巻き込まれないと言い切れますか?