土星を赤外線で見たら木星だった?

 今週のカッシーニ画像は、木星のような斑点模様をたくさん見せる土星です。
 渦巻く斑点模様は、ガス惑星の特徴かもしれません。
 リングを外した映像は、惑星木星と説明されても納得でしょうか?


 カッシーニは、土星が水素とヘリウムの豊かでダイナミックな大気圏で、卵型、巻く渦、ガスのフィラメントの斑点に満ちている眺めを送ってきました。
 この画像は、カッシニ宇宙船の広角度カメラで2004年12月14日に939ナノメートルを中心とする赤外線光の波長に敏感なフィルタで、土星から595,000キロメートルだけ離れて得たデータによりました。


 黒い帯と明るい帯の混乱した境界が、土星の南大気圏のこの加工処理された画像で、顕著に見られます。
 これらの雲帯域の乱された境界は、隣接した帯域の風向きと密度の違いによります。
 惑星は、自然の色彩映像でとても穏やかに見えますが、この赤外線の眺めは、はるかに多くの詳細を見せます。


 土星の北極地域の大気の特徴は、メタン・ガスはあまり吸収しない近い赤外線スペクトルの範囲で得たこのカッシニ画像で、壮観な詳細で現れます。
 土星の環の暗い影カーテンが、大気の帯域の幻覚を作って、惑星を横切り覆っています。
 明るい雲の水玉は、活発な場所で出現しています。

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