宇宙の滝で泡を吹いて戯れる蟹

 今日の宇宙画像は、宇宙の滝、宇宙の泡、宇宙の蟹の星雲です。
 全て、ヨーロッパ南天文台のベスト・ショットです。
 主題の画像は正に『滝』の流れそのものです。
 どうしてこのような現象になっているのか、今現在でも解明されていません。
 と言うことで、滝の落下に『泡』はつき物ですので、宇宙の泡です。
 泡とくれば、美味しさに舌なめずりする『蟹』です。
 口を満足させることはできませんが、その分、眼にてご満悦を・・・・

オリオンのHH-34周辺領域

 この画像は、若い天体ヘルビヒ・ハロ 34(HH-34)で、原始星発展段階の現在の3色複合物です。
 この天体は、周囲の恒星間の物質に突っ込む2つの対立するジェットを含む著しい非常に複雑な外見があります。
 この構造は、250キロ/秒に接近する高速度で、星から放出される高密度ガスの「弾丸」の機関銃のような爆風によって生産されます。
 これは、物質のかなり大きい塊りが周囲のディスクからそれの上へ落ちるとき、星が一時的な「爆発」を経験することを示すようです。
 とても豊富な星出生領域のうちの1つである有名なオリオン星雲の近くで、HH-34は、およそ1,500光年離れたところに位置します。
 また、左上の今でも解明されてない特徴の謎の「滝」に視線が奪われます。

 この画像は、N 70星雲の3色複合物を示します。
 それは、天の川銀河の衛星銀河である大マゼラン雲内の「スーパー泡」で、およそ160,000光年離れた南の空にあります。
 N 70は恒星間のガスの明るい泡で、直径およそ300光年です。
 それは、熱い大規模な星々と超新星爆発からの風によって生み出されて、内部は薄い熱く広がるガスで満ちています。
 N70のような天体は、天文学者に星々のライフサイクルと銀河の発展の関係を調査する素敵な機会を提供します。
 非常に大規模な星は、深くそれらの環境に影響を及ぼします。

 この画像は、有名な蟹星雲(別名メシエ天体1)の3つの色彩複合です。
 この星雲は、およそ6,000光年離れた超新星爆発の残りで、ほぼ1000年前の1054年に観察されました。
 その中心線(次の画像参照)周辺で毎秒30回転する中性子星を中央に格納しています。
 この画像で、緑の光は、爆発した星によって放出される物質に入った水素放射で主に生じます。

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