突撃作戦を練る?南極氷山B-15A
今日の地球画像は、南極ロス海の氷山と氷舌の激戦の予定変更です。
突撃するはずの氷山が、燃料切れよろしく座礁しました。
画像でもわかるように、この氷山の座礁は、スコット海岸沖の海氷に思わぬ余波をもたらしています。
今日のページは、1月22日から2月5日までの氷山周辺の連続画像です。
2005年1月の初めにB-15A氷山は、ドリガルスキー氷舌への衝突進路上にあるように見えました。
そして、氷河の浮いている部分は、南極大陸のロス海に至るスコット海岸沖を流れていました。
科学者とアマチュア地球観測者は、氷山の北への行進をモニタして、影響を目撃するために毎日、地域の衛星画像をチェックしました。
この画像で、氷山は氷舌のバンパーの役目?それとも、氷舌に氷山が衝突し粉々にする作戦を練っているのでしょうか?
しかし1月の半ばから後半にかけて、氷山の前進は、止められました。
衝突のほんの数キロメートルまで接近した後に、大きい氷山は、浅い沿岸水域で座礁したようで、もうドリガルスキーに向かっていません。
この2005年1月23日に撮った映像は、ちょうど2つの氷の巨人がどれくらい近くまで互いにあったかを示しています。
ドリガルスキー氷舌の最北の部分である先端が左にある一方で、下の方では、B-15A氷山があります。
それらの間の距離は、この日に5キロメートル未満でした。
氷舌と氷山は、季節の海氷にとってちょっとした囲いを作りました。もし、この囲いがなければ、季節の海氷は既にバラバラになって、ロス海へ徐々に漂流していたでしょう。
閉じ込められた海氷は、画像の左下角に見えます。
座礁したB-15Aは、2000年に祖先のロス氷棚で生まれて旅立ち、氷山として数年の間地域で循環パターンに影響していました。