ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ15周年記念号

 今日の宇宙画像は、ハッブル宇宙望遠鏡15周年記念号です。
 107MBの拡大画像は、3700万光年離れた銀河の星々を一つ一つ見定めることができるくらいです。
 36MBのワシ星雲の拡大では、太陽系が誕生していそうなディスク雲を確認することもできます。
 1.3GHz、512MBの私のコンピュータは、107MB画像でものの見事に数十秒間フリーズしました。
 それでも、イラつきを通り越した驚きは、見事以外にありません。
 鑑賞の仕方としては、数十に分割して別名保存し、それぞれの拡大画像を見るのがいいかもしれません。
 根気が要りますが、分割したのをプリントアウトしてつなぎ合わせ、天井に張って眺めるのも一興かもしれませんね。
 これが、ハッブル実力のホンの一部です。

 15年の間にNASAハッブル宇宙望遠鏡は、地球を周回して宇宙の700,000以上の写真を撮りました。
 それらの映像は、天文学者と世間を畏敬させ、仰天させ、さらには混乱さえもたらしました。
 これらの新しい映像は、ハッブルのこれまでの最大で最も鋭い一つです。
 これらは、ハッブルの最新の調査のための先進カメラ(ACS)で撮りました。
 映像は、とても信じられらないほど大きくて、街中の広告版にも相当する大きさで、衝撃的な詳細を保持しています。
 15周年記念日の間に科学者は、不可解で神秘的な様子を見せるイーグル星雲(ワシ星雲)の新しい範囲を記録するためにACSを使いました。
 イーグル星雲映像は、星団の大きく熱い星々からの紫外線によって刻まれているガスの高く密集した塔を明かします。
 渦巻銀河(ワールプール銀河)の新しい映像では、その曲った腕に生まれたばかりの星々が散在し、古い星々は黄色がかった中央の核に居住する渦状銀河の代表的な特徴を披露しています。
 かなり興味を与える特徴は、渦状腕の1つの先に位置する仲間銀河です。

 1990年にハッブル宇宙望遠鏡が観測を開始した時、天文学者は、ブラックホールの発見や宇宙創始の数十億年後までを振り返る素晴らしい発見を予期していました。
 15年後の現在、ハッブルは、遠い銀河に謎のガンマ線爆発を追跡し、遠く離れた惑星の大気圏をサンプリングし、暗いエネルギーの存在証明の促進を含む刺激的な新しい科学を届け続けて、多用途の威力を発揮しています。
 ハッブルの15周年記念を祝う新しい息をのむような映像は、生まれたての星々で満ちている堂々とした渦状銀河、そして、ガスと塵の不気味な様子の尖塔を新たに見せています。

 映像は、ハッブルが撮った中でも最も大きく最も鮮明な眺めの一つです。

 ぜひ、107メガバイトと33メガバイトの拡大画像をご覧になってください。
 ダウンロード専用のソフトを用いるならば、ブロードバンドで数分です。ブラウザでのダウンロードは、数十分以上かもしれません。
 閲覧では、コンピュータがフリーズすることもあるでしょう。
 それでも、見て損はしないハッブルの渾身の映像です。

 惑星テラ見聞録は、サーバーのアクセス制限に困惑しても、懲りたりはしません。宇宙と地球の画像を 『ならば、さぁこれでどうだ』 と超々拡大画像のご案内を続けます。ハッブル宇宙望遠鏡等の威力を堪能していただきます。

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