最初のアメリカ宇宙遊泳

 40年前の1965年6月3日に、エドワード・ホワイト宇宙飛行士が、最初のアメリカ人として宇宙遊泳を行いました。
 ジェミニIVカプセルに縄でつながれたホワイトが、右手で操作する圧縮ガスの「手製ピストル」を持っているのがこの画像です。
 彼の宇宙遊泳は、ハワイ近くの太平洋上で始まり、メキシコ湾上で23分後に終わりました。
 もちろん、ホワイトが仲間の宇宙飛行士ジェームズ・マクディビットがいる有人カプセルと一緒に、大まかに低い地球軌道に落ちているので用語の宇宙遊泳は、少し欺いています。
 ホワイトは自由落下で、圧縮ガスのその供給が尽きるまで、銃により発射した爆発によって彼の移動を制御することができました。
 彼は最終的に、圧縮ガスを使い果たして、2人のジェミニ・カプセルに戻りました。

 ジェミニ・・プログラムは、主に地球軌道の器材と飛行手順をテストし、かつ将来のアポロ飛行任務に関する宇宙飛行士と地上整備員の訓練として、マーキュリーとアポロ・プログラムの間の架け橋を意図としていました。

 プログラムの一般的な目的は、次のような内容でした。
 月面着陸ミッションでの必要条件であるジェミニ・プログラムよりもさらに長い持続飛行の課題、地球軌道の2つの乗物のランデブーとドッキング、活動中の飛行と地上整備員の熟練の技術成果、宇宙実験の方法、宇宙船外活動、正確な着陸点を成し遂げる再入飛行経路の能動的な制御、搭載軌道ナビゲーションの確立などです。

 各々のジェミニ飛行は、5時間から14日まで及ぶ期間で、2人の宇宙飛行士を地球軌道に運び込みました。
 プログラムは、約12億8000万ドルの総費用で、10回の乗組員搭乗の発射、2回の乗組員無搭乗の発射、7つの達成目標乗物から成りました。
 ジェミニ4飛行は、ジェミニ・シリーズの二回目の乗組員を乗せた飛行で、1965年6月3日から6月7日までジェームズ・マクディビットとエドワード・ホワイトを4日間、62周回軌道、98時間の飛行でした。

 飛行任務は、最初のアメリカの宇宙遊泳が含まれていました。
 任務の目的は、宇宙飛行士とカプセルの性能をテストすると共に、宇宙滞在で延長される時間に関する作業手順、予定、飛行計画を評価することになっていました。
 第二の目的は、宇宙での宇宙船外活動の実演を含み、自らの位置を保つと共に、ランデブーの操縦を実施し、宇宙船システムを評価し、宇宙船内外の重要な操作、予備の大気圏再突入に関する操作などシステムの重要な操作と利用できる性能を実証する11の実験でした。

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