テンペル 1彗星攻撃準備を完了したNASA宇宙船

 今日のNASA情報は、今年のアメリカ独立記念日に、NASAが総力を挙げたかもしれない彗星攻撃宇宙船についてです。
 あまり適切な表現ではありませんが、還暦の第2次世界大戦での日本の特攻機、今日では、思考停止状態の自爆テロのようなものです。
 テロを非難するアメリカらしい彗星への突撃計画かもしれません。その尻馬に乗った日本は、差し詰め彗星に突撃するインパクターと形容できそうですね。
 損害は日本へ、利益はアメリカだけへ、これが今日の日米関係です。
 BSE問題にしても、日本産牛肉の輸入を長期にわたって留め置きながら、アメリカ産のBSE疑惑牛肉を何が何でも輸入して食べろと脅すこの姿勢、平身低頭の日本政府・・・日本人の未来は、明るいですか?
 右も左も真っ暗闇じゃございませんか。まさに、傷だらけの日本人の人生です。

 7月4日に、NASAディープ・インパクト宇宙船は、遠く離れ毎時数万キロメートルで突進している彗星テンペル 1と、とても大胆な遭遇を試みます。
 通常、目標を完璧に攻撃するには、相手を知り尽くすほど徹底的な事前調査をします。
 けれども、彗星の大きさ、形、他の特徴を完全に知り尽くしていない今回の宇宙船の攻撃計画は、傍目には、あたかもこの彗星についての情報の乏しさを問題視していないように思われがちです。
 空のNASAの目のうちシュピッツァーハッブル宇宙望遠鏡の2つは、科学者が彗星遭遇に備えるのを援助しました。
 望遠鏡は、2004年の初めに地球のずっと高い所でそれらの軌道からテンペル 1を見ていました。
 一緒に、それらは、彗星の大きさ、形、反射と回転割合の最高の推定を出しました。
 データは、ディープ・インパクトが、劇的なランデブーの写真を撮るのを援助するかもしれなくて、また、彗星と連絡を取る可能性を増やすかもしれません。

 テンペル 1の地球の観測チームのモデルに対する小さな調整さえ、ターゲットを攻撃して、カメラの露出時間をセットすることにとって重要です。
 シュピッツァーハッブルは、彗星が、およそ4キロメートル×14キロメートルの黒いマットの大きさと測定値を磨きました。それは、ニューヨーク市マンハッタン地区のほぼ半分の大きさになります。
 今、私たちは、地球に居ても地球から遠くの太陽系を旅行している彗星が、間近に見ているようにほぼ正確な外見を知り得ることができました。

 ディープ・インパクト宇宙船は、2005年1月12日に打ち上げられました。
 その任務は、遠くの彗星に封入されている私たちの太陽系の原始スープを研究することです。
 7月3日に、テンペル 1に接近した宇宙船は、2つの部分に分かれます。
 接近飛行宇宙船が、リングサイドの眺めのようにぐるりと彗星を回るのに対して、インパクター(攻撃機)は、速度違反の雪玉の通り道に、それ自体を置き突撃する手の込んだ任務を試みます。

 インパクターは、彗星の核の方へ導く制御ソフトウェアと反動推進エンジンを使います。
 光学の測定値を使ったインパクターの自動ナビゲーション・ソフトウェアは、インパクターをその照準線であるテンペル 1核の太陽直面側へと、最も明るい天体にインパクターを誘導します。
 その最後の瞬間の間、インパクターは、これまでに一度も果たせなかった彗星表層の秘密の映像を撮ります。

 衝突によって放たれる運動エネルギーは、ほぼ5トンのTNT相当であろうと予想されます。
 しかし、この突撃対決は、1秒につきおよそ0.0001ミリメートル、1時間につき0.36ミリメートル、1年で約3.15メートル、彗星の速さを変えるだけです。

 接近飛行宇宙船は、影響の前、間、後で、安全な距離からイベントを観察して、クレーター構造と結果として生じる噴出物を映します。
 接近飛行宇宙船は、噴出物からの想定と想定外の損害から身を守るために、彗星とインパクターの対決現場を遠巻きに離れて回ります。

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