以前に見たことのない衝撃を明らかにするハッブル

 私たちの太陽のような星は、最終的には、惑星状星雲になってその大部分の物質を外へ放出します。
 この画像は、OH231.8+4.2と呼ばれる天体に起こっている惑星状星雲の初期の段階で、冷めた瀕死の星を囲んでいます。
 このシステムは、その独特な形態からヒョウタン星雲としてかなり有名です。
 この天体についてのもう一つのあだ名は、腐った卵星雲で、それは、混合物が硫黄の豊富な量を示すことに由来します。もし、宇宙で臭いを嗅ぐことが出来るならば、確かに不快な悪臭をもたらすでしょう。

 この星雲は、中心星が排出するガスから成って、反対の方向でその後に加速しました。
 黄色のガスは、時間につき最高150万キロメートルの素晴らしい速度に達しました。
 放出過程は、星の大部分の質量が現在これらの両極性のガス構造に含まれるほど効率的です。

 天文学者のチームは、ハッブル宇宙望遠鏡を使ってガス流が周囲の物質(青色)にどのように突っ込むかを調べました。
 そのような相互作用は、惑星状星雲で形成プロセスを支配すると思われます。
 ガスの高速に起因して、ショック正面が衝撃で作られて、これらは周囲のガスを熱します。

 コンピュータ計算は、かなり長い間そのようなショックの存在と構造を予測したけれども、観測の証拠はこれまで少なかったです。

 このハッブル画像は、印象的な詳細で衝撃を明らかにします。

 天文学者は、イオン化された水素と窒素原子からの光だけを通すフィルタを使用して、激しい衝撃で加熱されるガスの最も暖かい側を識別して、それらが、複雑な西洋ナシ形の形態を組み立てると突き止めることができました。
 画像の明るい黄色がかったオレンジ色は、2つの超音速の高速度ガスが、どのように星から流れて反対方向で媒体を激しく攻撃しているかを示しています。
 中心の星は、中央の塵塗れ帯域の中に隠されています。

 これは、これらのショック構成要素が、明らかにそのような星雲で見られたという最初の時でした。

 深みのある高解像度映像データは、衝撃の複雑な構造を非常に詳しく見せると共に、コンピュータ・モデルによる予測との比較ができました。
 画像では、衝撃がどのように周囲のガスを突破したかを知ることができます。また、天文学者が予想した前方と後方の両方の衝撃波による衝撃の構成要素を見ることができました。

 現在観察されるガス流の多くは、ホンのおよそ800年前に起こった突然の加速から生じたようです。

 天文学者は、ヒョウタン星雲は、現在からさらに1000年後には、完全に発展した惑星状星雲として、蝶がその繭から現れるように姿を変えて私たちに見せると思っています。

 今日の宇宙画像 2005年9月19日号 見事なヒョウタン星雲 詳細ページ