氷の月エウロパの海中生命考察と人面のおまけ

 宇宙生物学が提起する問題の多くは、科学のコミュニティ内では、激しい議論の対象です。
 どのように、生命は始まりましたか?
 私たちは、他の世界上でどんな種類の生物形態を見つけるのを予想するべきですか?
 太陽系では、地球以外に火星や木星の月エウロパに生命が存在しますか?
 私たちが他の世界での生命の証拠を見つけたとき、どうすれば、私たちは確実に知ることができますか?

 惑星テラ見聞録の宇宙生物学・地球外生命の項目では、これらの重要な科学議論について、肯定説と一緒に反論についても、科学者の直接的な結論や利用できる証拠を厳密に検証していきます。
 それは、私たち惑星地球生命以外にも生命が他の惑星に住めるように要求される要因、地球上の複雑な生命が私たちの太陽系や銀河、そして、宇宙全域で珍しいのか一般的なのかなどの問題の考察です。

 今回は、木星の氷の月エウロパについて、生命存在の肯定論の証拠と成り得ていることについて考察してみます。
 この氷で覆われた世界は、私たちの太陽系でも地球以外に生命の成長における重要な要因のひとつである流動水が、水の海として存在している数少ない天体のひとつと思われています。

 一般に、エウロパの氷外層は想像以上に厚くて、それはおそらく厚さが20キロメートルから100キロメートルあるだろうと思われています。
 濃い氷を持っているエウロパの氷外層の内部の変遷が、重要になります。
 例えば、この特別な厚さは、氷が地球上で見られたそれらより何倍も大きな氷の峰や氷山などの「容量」の裏付けを可能にするでしょう。

 それでも、私たちは、エウロパでそのような豊富な容量を確かめていません。
 エウロパには、地球のおよそ4分の1の重力があるだけですので、エウロパの特徴は、非常に広範なはずです。

 例えば、地球の重力のおよそ3分の1の惑星火星には、地球上では考えられない膨大な規模の火山があります。
 火星の最も広くて高い火山のオリンパス山は、高さ24キロメートルでエベレスト山の3倍を超え、直径が550キロメートルでほぼアリゾナ州の規模です。
 そのような広い火山は、低い重力と表層の地殻構造上の移動の欠如の両方のために、火星に存在することができます。

 エウロパは、火星よりもさらに少ない重力でさえあるのに、エウロパの氷特徴が高さで二、三百メートルだけなので、非常に困惑を与えています。
 おそらく、低い高さの特徴は、長い地質学的な時間的尺度で弛緩している氷によります。

 これは、エウロパについて考察しようとする際に、私たちが直面する限界のちょうど1つの例です。
 例え、私たちが地球の氷特徴でエウロパ・モデルについて理解しようとすべてを取り入れるとしても、本当の理解のためには、私たちの惑星を越えるデータを考慮する必要があります。

 私たちは、知識の追求で絶えず前進することによって、また、太陽系を初めとする宇宙探査を続けることによって、私たちは、地球とエウロパ推測の「薄い氷」を通り越して先へ進むことができます。
 そして、私たちは、宇宙船がいくつかの最終的な答えを得るために氷の月を訪れるのを待たなければならないでしょう。
 また、それは早くとも2011年まで待たなければなりません。
 私たちの氷の月エウロパへの旅は、長く危険になるであろうけれども、私たちが最終的に遥か遠くエウロパの海岸に到着する時には、ぞくぞくする遭遇の連続が待っていると想像ができるでしょう。

 ガリレオ宇宙船で得た映像データは、エウロパが、私たちの太陽系において生命の発生場所のうちの1つとして宿主を務めることができた見込みを強化するようです。
 また、得られた数々のデータも、エウロパに流れを動かすのに十分な熱が表面にあったことを証明しています。
 エウロパの氷表面の多くの映像データで見られた無秩序な特徴は、たぶんエウロパ潮汐によって作られ、海を露出するために必要であった融解の証拠であると思われます。
 根本的なあるいは原始的な生命を維持するために必要であった物質の混合は、地球潮汐よりも遥かに大規模な500メートルの最大高度があるエウロパ潮汐によって、発生へと駆り立てられたかもしれません。
 潮の影響力によって生じた隙間を介した流動水の流れは、水に溶けた塩と有機化合物をエウロパの表面に生み出すことができたでしょう。

 宇宙生物・地球外生命 2005年9月23日号 詳細ページ

 数日間、更新を途切れさせていた原因をぜひ、今日ご案内のページでご理解いただければと思いますが・・・・