UFOのような天体を検出

 その目立つ外見のために天文学者は、それに「空飛ぶ円盤」と愛称をつけました。
 それは、偶然に無関係な調査プログラムの間に見つかって、私たちの太陽系がその初期の幼少であった時に見えたにちがいないような印象的な肖像を提供します。
 新しい天体は、惑星が育っているか、すぐに生まれるディスクの非常に若い星の申し分のない例であるように見えて、活発な星形成環境の普通の危険から遠く離れて位置しています。
 大部分の他の若い星々は、特に密集した領域で誕生して、惑星誕生の塵塗れディスクをこれらの集団のより大きくてより熱い兄弟の燃えるような放射によって破壊される深刻な危険性を冒します。
 「空飛ぶ円盤」の中央の星は、惑星状システムの中央で、非常に私たちの太陽のような長くて静かな人生を送る運命にあるようです。
 この発見は、VLTと他の望遠鏡を使ったより一層の研究のために、とても興味を起こさせる天体として寄与します。
 ガスと塵の観察されたディスクの質量は、少なくとも惑星木星の2倍あり、その半径は約450億キロメートルで、海王星の軌道規模の5倍の大きさです。

 惑星は、若い星を囲む塵ディスク内で誕生します。
 これは、全ての段階が、まだ完全に理解されていない複雑な過程であるけれども、小さい塵粒子が衝突し互いに固着する時に、惑星の誕生が始まります。
 この理由から、そのような塵ディスク、特に拡張構造で「分離」して現れる天体の観察は、恒星間の媒体から太陽のタイプ星と惑星システムの形成に関する私たちの理解にとって非常に重要です。

 とはいえ、ほとんどの場合に、若い星とその周辺の物質間の輝度の大きな違いが、直接、星を囲むディスクを映像化することを不可能にします。
 しかし、ディスクがほとんど真横向きに見られる場合、中心の星からの光は、ディスク内の塵粒子によって遮られます。
 ディスクの中間を境に上下二つの異なった粒状物は、星の光を散乱させて、2つの反射星雲の間で暗い通路(暗帯)の典型的なパターンを生じます。

 この典型的パターンを見せる「最初の若い星の天体」(YSO)は、およそ500光年(140パーセク)離れた星座牡牛座内の暗雲で、1996年にハッブル宇宙望遠鏡(HST)で発見されて、HH 30 IRSと命名されていました。
 真横向きディスクは、それ以来、ずっとハッブルや地上の望遠鏡が、スペクトルの近赤外線範囲で、また、時々、適応制御光学技術や小斑点イメージングを用いたりして、非常によい空画質の下で観察しています。

 ロー・オッフィユキー星形成領域内の7つの若い星々は、塵塗れディスクの存在を示唆する暗帯を取り囲んで同様な反射星雲を見せると知られているけれども、これらの天体は、全て静かに深くこの暗雲の密集した中心に埋め込まれています。
 それらの星々は、流入する外層の残りによって取り囲まれていて、ほとんどが誕生してからおよそ100,000年の原始星です。

 他方、天文学者は、この「空飛ぶ円盤」天体は、およそ100万歳であって、近隣のロー・オッフィユキー星形成領域内のそれらの星々よりも発展している段階にあると思っています。
 「空飛ぶ円盤」のディスクは、暗雲の周辺にあって、密集した暗雲保育園にまだ埋め込まれているこの天体よりも若い天体に比べて、それほど不明瞭ではなくて、このように塵ディスクの非常に鮮明な眺めを可能にしています。

 上下両方の反射星雲の詳細な分析は、上の星雲から赤外線光線の普通でない過剰を示して、それは、単純な軸対称のモデルで説明することができません。

 この「空飛ぶ円盤」天体は、私たちの太陽系の著しい類形として、その初期の幼少について私たちに紹介しているともなりそうです。
 また、この「空飛ぶ円盤」天体との遭遇は、若い星を囲む惑星の原料のディスク内の塵とガスの両方の自然を研究できる完全な研究所の提供を得たことになります。

 今日の宇宙画像 2005年9月26日号 空飛ぶ円盤との遭遇 詳細ページ