宇宙の天動説と地動説を問いかけそうな銀河の発見

 今日の宇宙画像は、宇宙が幼児であったときに誕生した天の川のような大規模な銀河です。
 先日号では、宇宙の幼児時代で銀河よりも先に誕生したらしい星々を取り上げました。
 それに対抗するかのように出現したのが、今日取り上げた早熟な「赤ちゃん」銀河です。
 この銀河は、宇宙のある一角に位置し、素直に考えるならば、反対側の一角、上下の一角、斜めの一角などにもこのような宇宙の幼児時代の銀河を発見できそうです。
 もし、そのような発見が続くならば、宇宙の中心は、私たちの天の川銀河になりそうですね。
 これは、現代の「天動説」の発見になるかもしれません。
 「地動説」の立場からすると、私たちの天の川銀河は、宇宙の端に位置しているようになります。
 さて、ここで大いなる疑問がひとつ。
 もし、今日取り上げた銀河が全く同じように四方八方で検出された場合には、宇宙の全貌は、端も中心もないことの証明でしょうか?