必見!史上最強最大の決戦全記録

 2006年3月遅くに惑星地球史上最大の決戦がありました。
 惑星を揺るがす戦いにもかかわらず多くの地球人は見逃していました。
 各国の報道機関もこの史上最大の決戦を知らないようです。
 今日の地球画像は、惑星テラ見聞録恒例の南極氷山と氷舌の決闘記録です。
 いつぞやの南極氷山と氷舌の決戦は、NASAの火星探査のように肩透かしでしたが、今年初春の南極対戦は、生死を分ける戦いになりました。
 南極ロス海に、長年かけて80キロメートルを越すほどせり出したドリガルスキー氷舌も、先端の弱点を突かれると数時間で威厳を失くしました。

 平家物語ではないけれど、驕れる氷舌(人?)も久しからずです。
 私たちの活動期は、数十年の間に他者を威圧する地位を築くこともありますが、一度受けたかすり傷が弱点となり、次には致命傷に至ることもあることをこのドリガルスキー氷舌が示唆しているかもしれません。
 
 対岸の火事として見ることなく他山の石とすべき、惑星史上最強同士の最大の決戦の教訓かもしれませんね。

 今日の地球画像では、45枚の画像と4本の動画で史上最大の決戦の全ての記録をご案内します。
 非常に重たいページですが、一見あるいは保存の価値があると自負いたします。

 西の南極大陸海岸線に接したロス氷棚のような大きい氷棚は、分離する大規模な氷山の周期的な攻撃を受けます。
 2000年に、棚の大きいいくつかの部分が裂けて、ロス海の周辺で放浪しました。
 そして、ここ数年にわたって更に小さいいくつかの氷山が侵入しました。
 氷山C-16は、最初に産み出された結果の生き残りの一つです。

 2006年3月の遅くに、C-16が、海岸線に沿った途中で北部を動かして、ドリガルスキー氷舌の先端へとかき分けて進みました。
 衝突は、グラグラした氷舌の先端からかなりの量を打ち飛ばしました。
 これらの画像は、衝突の前後に氷山C-16とドリガルスキー氷舌を示します。
 3月26日に、テーブル状の氷山C-16は、氷舌の南の端で構えましたが、海氷の小さなくさびによって直接の接触から緩和されました。
 南極氷山の活動をモニターしていた科学者によれば、C-16は、氷舌の源のデービッド氷河頂上から地形の傾斜を下って海の方へ吹く重力風として知られている強風を克服しなければなりませんでした。
 重力風は東の方へ氷山を移動させましたが、氷舌の恐怖心を十分に取り除くほど強くありませんでした。

 3月31日の映像は、C-16が氷舌の先端を削り取って打ち切ったことを示します。
 4月3日までに氷の両方の部分が、氷舌の向こう側に向きを変え移動しました。
 科学者は、ロス海で科学的で実用的な理由のために分離する海氷構造のような氷状況をモニターしています。
 極地の地域での氷変遷は、気候変化の重要な標識でありまた、海氷と氷山の動きは、研究基盤であると共に南極のマクマード湾で大洋航路に影響を及ぼします。
 広大な南極の気候と極端な荒さのため、衛星による観測は、モニター作業にとって重要です。

 必見!史上最強最大の決戦全記録 今日の地球画像 2006年4月15日号の詳細ページ


ご案内しました本日の今日の地球画像は、9メガバイトを越しますので、一部で表示が遅くなると思われます。