インドネシア、ジャワ島中央のメラピ火山

 今日の地球画像は、昨日、2006年5月27日に発生したジャワ島中部地震と関連があるメラピ火山です。
 メラピ火山は、現在でも連続した灼熱溶岩なだれと火砕流を生じさせる活火山です。

 最近のメラピ火山の活動、昨日のジャワ島中部地震、2004年12月26日に30万人を超す津波犠牲者を出したスマトラ沖大地震、2005年10月8日に40000人近い犠牲者を出したインドとパキスタンに広がるカシミール地震、そして、今日発生したトンガ・パプアニューギニア地震には、一連の流れがありプレートの沈み込みの反動作用によるもののようです。

 地球上のプレートについては、宇宙事典の地球ページで初歩的な説明をしています。

 この画像は、2001年にメラピ火山の噴火口からサタ(Sat)川上流の地域に流れ出している熱い溶岩なだれです。
 最大距離は、およそ3500mですが、この映像を記録した前の週よりも短くなっていました。
 一方、サタ川上流では、毎日25回の火砕流が発生し、4500mの距離に達しました。
 これらの連続的な火砕流の原因になった火山灰の堆積が、メラピ地域を囲みました。

 2001年2月3日の豪雨によって、小規模な泥洪水(火山泥流)と強烈な溶岩が、現地時間の午前4時30分から6時30分の間に雪崩落ちました。
 ジョクジャカルタの火山監視者は、溶岩ドーム2001は日々成長して、以前よりも大きくなったと記録していました。
 2001年2月6日、溶岩ドーム量はおよそ100万立方メートルに達したと推測され、1日平均でおよそ45立方メートルでした。

 メラピ火山は、レベル3の活動火山に指定されています。

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