宇宙最大のソニックブームをシュテファンのクィンテットで発見

 今日の宇宙画像は、視覚で見えないところに見られた宇宙最大のソニックブームです。
 宇宙の銀河集団が作るソニックブーム(超衝撃波)も、地球上で目視されたような状態のようです。
 ただ、残念なことに光学では確認することができませんでした。
 けれども、宇宙のスパイの眼とも言えるスピッツァー宇宙望遠鏡が、しっかりと捕らえていました。
 少し仲間の銀河が切られていますがハッブルの撮った映像と比較することで、宇宙最大のソニックブームを簡単に見分けることができるでしょう。
 余談ながら、NGC 7318ペアが懐かしのニコちゃん・ピースマーク、あるいは、定番ハロウィーンお面に見えてしまいます。
 ところで、宇宙の時間の流れよりも、惑星地球の時の流れを速く感じるのはどうして?
 「年の所為」という突っ込みは無しにしましょうね。お互いに・・・



シュテファンのクィンテット内の衝撃的な驚き


 NASAスピッツァー宇宙望遠鏡を使っている天文学者が、シュテファンのクィンテットと呼ばれる銀河の有名な集団に注目を向けたとき、彼らは、とても簡単に見たものにショックを受けました。
 銀河集団の中央には、私たちの目に見えないけれども、これまでに発見された中でも最も大きい衝撃波または「ソニック・ブーム」のひとつが、そこに潜んでいました。

 天文学者は、どのように銀河がそのような巨大な衝撃波を生成するかを観察することで、宇宙で最も明るい銀河の原動力についてのより良い理解に至ることを望みます。
 現在までのかなりの間、天文学者は、地球から3億光年離れて位置するこの遠くの銀河集団のうち4つの銀河が、激しい衝突に巻き込まれているということを知っていました。
 この銀河集団は、5番目の銀河として集団とは無関係な前景銀河を含んでいて、それゆえに、名前が「クィンテット」と呼ばれています。

 可視光で、銀河は、明らかに変形して、それらが過去に豊かな重力衝突の経験があったことを示します。
 しかし、それは、結局、ドラマの一部だけです。


 4つの銀河のうちのひとつで完全に理解されない理由のためNGC 7318bと呼ばれる銀河は、現在、他の銀河の方へ高速で落下しています。
 そして、X線、赤外線、電波光で見るとそれらの銀河の前で、巨大なボウショックを生成しています。
 衝撃波の表面は非常に大きくて、私たちの天の川銀河よりも大きくて、衝突している銀河の間で銀河系間宇宙の向こうまで届いています。
 衝撃波は、水から銀河系間のガスまでどんな媒体中の音の速度よりも、天体がより速く動くとき起こります。


 衝撃波の最も一般に観察された種類のうちの1つは、高速の航空機で生じるソニックブームです。
 超音速ジェットが、音の速度(またはマッハ1)を上回って、それは、それ自身の音波に追いつきます。
 音の衝撃は、通常、私たちに見えませんが、アメリカ海軍の1つの事例で、低空飛行のジェットの後で海の上に広がっている衝撃波の素晴らしい写真の記録があります。
 空中の水蒸気が衝撃波によって圧縮されて、それが液滴に凝縮し、ジェットの尾部の後で、円錐雲を作りました。


 天文学者たちは、新しい事象の発見を望んで、スピッツァーの高感度赤外線分光器を銀河間の目に暗く見える範囲である巨大な衝撃波の場所に向けました。
 驚いたことに、天文学者たちはとても強力な水素分子の隠しおおせない指紋を発見しました。


 放射の強さとガスが、「非常な妨害」とも呼ばれるドップラー拡大を示すという事実は、観測した天文学者たちに巨大な驚きを与えました。
 天文学者たちは、塵粒状物のスペクトルのサインを見ることを予想しましたが、その代わりに、実験のような水素分子のほとんど純粋なスペクトルを見つけ出し、他には、ほとんど何も見ませんでした。


 宇宙最大のソニックブームをシュテファンのクィンテットで発見 今日の宇宙画像 2006年7月4日号 詳細ページ

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北朝鮮が昨日ミサイル発射を予告する声明を出していました。
宇宙画像の制作で見落としていましたが、朝鮮中央通信が、韓国に配備したアメリカの新偵察機について、強い調子で重大な挑発行為であり、見過ごすことができないと配信しています。
また、偵察機の配備は、戦争行為とみなし、対処するとも報じています。
そして、「いかなる犠牲を払っても朝鮮半島との核戦争を起こすその犯罪的な試みは実行の舞台に入っている」と結んでいます。

今回のミサイル、おそらくスカッド級の発射は、北朝鮮の警告のようなものであり、宣戦布告ではないようです。が、アメリカの独立記念日を狙ったことからして、軍部の独走態勢に入ったとみなせるかもしれません。
「平和が武力によって擁護されるだけであることを確信している」と断言し、通信は終えています。

それにしても、安倍官房長官は相変わらず能天気な姿勢で会見していますねぇ。
この人で次の首相は本当に大丈夫なのでしょうか?
韓国や北朝鮮に頭が上がらない人なのにです。