超新星爆発の兆候を見つけられる銀河と老いの煌きが眩しい銀河

超新星爆発の兆候を見つけられる銀河

 今日の宇宙画像は、渦状銀河ですが視点をその美しさに向けるのではなく、この画像が撮られた後に見られた「超新星爆発」です。
 主役の画像の注釈は、私の独断による超新星爆発の「兆候?」を示しただけです。
 関連1枚目の画像を参考にあなたも主役の画像の拡大の中に、超新星爆発の「兆候」を探してみませんか?
 関連は、超新星爆発についてです。ちょっと長めになりましたが、白鳥座と蟹星雲の超新星名残り画像とともに宇宙の演舞を鑑賞するのもいいかもしれませんね。
 これからも様々な銀河の超拡大を見られるようにハッブル宇宙望遠鏡、チャンドラ天文台画像にも設定するつもりです。ひょっとして、あなたの鑑識眼が来るべき超新星爆発を見つけるかもしれません。
 超新星の発見者として未来永劫にその名を記録できるでしょう。
 利権ばかり追求する似非政治家になるより、とても素晴らしい功績となるでしょう。
 でも、11月9日の衆議院議員選挙では、確かな一票で選択を。棄権することは、決して政治への怒りや発言にはならないと思います。


超新星以前の渦状銀河NGC 3982
Credit: Stephen Smartt (U. Cambridge), HST, ESA, NASA
説明:
 星が、まさに爆発する前に、どのように見えるのでしょうか?
 天文学者は、どんな超新星でも見える前に発見するために、現在近くの銀河の詳細な画像を撮っています。
 たぶん、高解像度銀河画像の何百ものうちの1つで星が、来たるべき年に爆発します。
 もしそうならば、ハッブル宇宙望遠鏡で撮ったこのようなアーカイブの画像は、星が兆候として見せた様子を発見するために調べることができます。
 この情報は、たぶん、若干の超新星がどのように他よりも明るく見えるかより良い識別につながると同様に、超新星がどのように発生するかについても重要になります。
 この画像の美しい渦状銀河NGC 3982は、明るい星、青い星団と暗い塵通路で満たされた多数の螺旋腕を見せます。
 NGC 3982は、およそ30,000光年の幅がありますが、地球から6000万光年ほどのところにあって、星座大熊座の方角に小さい望遠鏡で見ることができます。


 NGC 3982は、1789年4月14日ウィリアム・ハーシェルによって発見されて、彼の第4のオブジェクト・グループと番号付けH IV.62で、カタログ登録から分かるように、惑星星雲として誤った認識から分類されました。
 M 109を含む大熊座雲のメンバーであり銀河の集団です。
 NGC 3982は、毎秒 1109キロメートルの速度で私たちから退いています。それは、天の川銀河の中心から、毎秒 1187キロメートルの後退速度に一致します。
 1998年4月13日に、英国のアマチュア天文学者マーク・アームストロングが、CCD画像でNGC 3982内におよそ14.9等級ある超新星1998aqを発見しました。
 NGC3982と超新星1998aqの関連画像は、ラパルマで2.56mのノルディック光学の望遠鏡で、 ALFOSC CCDカメラを使って得ました。
 撮影日は、世界時で1998年4月22、23、24日の3日間で、露出時間を変えた9VとI帯露出で作った合成カラー画像です。
 画像の上が北で、左が東になります。
 撮影をしたときに超新星1998aqは、その輝きの増加変動では平穏でした。銀河中心の右上に明るい青い物体として見えています。

今日の宇宙画像 2003年11月03日号

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眩む輝きで主張する銀河の老星群

 今日の宇宙画像は、ハッブル宇宙望遠鏡画像のアーカイブにもあるソンブレロ銀河です。
 ですから関連の説明は、そちらのページを見てください。
 このページの関連としては、古い星の集団として知られている楕円銀河に若い星のように青く白熱している理由についての推測です。
 老いた星の青い白熱は、滅び行く星の最後の強烈な輝きなのかもしれません。あるいは、まだまだ若造の星などに負けるものかという老いの一徹?
 老政治家が新参政治家よりも溌剌としている日本は、案外、先見の明があるのかも。

ハッブルが見たソンブレロ銀河
Credit: Hubble Heritage Team (AURA/STScI /NASA)
説明:
 なぜ、ソンブレロ銀河は、帽子のように見えますか?
 理由は、星のソンブレロの異常に大きくて集中した中心のふくらみを含み、そして、私たちがほとんど縁を正面に見るディスクの中に現れる暗い突出した塵通路によります。
 何億もの年をとった星が、集中した中心の湾曲部の広がった白熱を引き起こします。
 この画像の中の湾曲部の精査は、実際に球状星団である光の多くの点を示します。
 M104の素晴らしい塵リングは、多くのより若くてより明るい星を隠して、天文学者が完全にはまだわからない複雑な詳細に明らかにします。
 ソンブレロのまさしくその中央は、電磁スペクトルの全体に白熱して、大きいブラックホールを収容すると考えられます。
 ソンブレロ銀河からの5000万年に及ぶ光は、乙女座の星座の方へ小さい望遠鏡で見ることができます。


 楕円銀河は、老いた赤い星で知られています。
 けれどもこの古い楕円星雲は、新しい特徴に匹敵します。
 近年、楕円銀河の中央が、青くて紫外線の光の予想外に高い量を発するとわかりました。
 楕円星雲を組み立てると考えられる老いて冷めた星からの赤い光と対照的に、渦状銀河からの大部分の青い光は、大きく若い熱い星から始まります。
 ハッブル宇宙望遠鏡による関連の疑似色画像では、近くの小型の楕円M32の中央が、実際に解像されて本当に明るい青い何千もの星を示します。
 答えは、多分これらの青い星がまた、古くても青く白熱するのは、それらの星の核の中で水素よりもむしろヘリウムを溶解する過程までに進み比較的高い温度に達しているからと思われています。
 M32は、大きいアンドロメダ星雲(M31)の仲間銀河として多くの画像に現れます。

今日の宇宙画像 2003年10月08日号