かすかなれど最大の星誕生領域がここに

 今日の宇宙画像は、宇宙の創世近くの時代に誕生したと思われる超星集団です。
 私たちの近くのオリオン星雲の星の誕生領域のように、ここでも星が誕生しています。そう、120億年ほど前です。
 私たちには、まさに初期の宇宙の眺めになります。
 とてつもない規模でとてつもなく大きくとても明るくさらに熱い私たちの太陽の数百倍もの大きさの星々の超集団です。
 関連画像と説明は、同時に公開しましたハッブル宇宙望遠鏡画像ページを参照してください。
 4種類の動画と目も眩みそうな超拡大鮮明画像も見られるように設定しています。


リンクス・アーク
Credit: R.A.E. Fosbury (ESA/ST-ECF), et al., ESA, NASA, NOAO
説明:
 はっきりしない北の星座山猫の範囲内で、群れをなした銀河の不思議な弓形の範囲を追う間、天文学者は偶然にこれまでに発見された最も大きくて遠くの星を形成する領域を見つけました。
 ハッブル宇宙望遠鏡と地上のデータの複合物のこのカラー画像で特に赤い「リンクス・アーク」が、中央の銀河集団右にあります。
 銀河集団が遠く50億光年ほどである一方、分光器の調査は弓形が実際にさらにそれよりも遠いけれども、莫大な星を形成する領域の曲げられた姿であることを示します。
 より近い銀河集団がレンズのように拡大する重力により曲がった光で姿が作られています。その作用は、重力の相対性理論によって説明されます。
 実際、巨大な星を形成する領域は、ほぼ120億光年離れていて、とてもよく知られている星の保育園のオリオン星雲よりもおよそ100万倍明るいです。
 オリオン星雲の白熱の原動力となる4つの星と比較して、星を形成していると思われる領域のリンクス・アークは、およそ100万の大きく熱い星を含んでいると推定されています。
 リンクス・アークの中の星は、オリオン星雲の中心的な星よりも十二分に二倍も熱く、宇宙創生からたったの20億年で誕生しました。
 しかし、天文学者は、最初の星がそれ以前の時代にさえ誕生したと思っています。


 遠くの銀河集団の背後に見つかる光の不思議な弓形は、これまでに見つかっている星の誕生領域として宇宙で最も大きく最も明るく最も熱い星の超誕生領域でした。
 リンクス・アークと呼ばれるこの領域は、私たちの近くの有名な原始の星の誕生領域であるオリオン星雲よりも100万倍も明るいものでした。
 新しく確認された超銀河団は、私たちの銀河系の中で類似した星の二倍熱い100万の青白い星を含んでいます。
 そこは、宇宙の創世時代のように星の出生の凄まじい火事場風が、空を横切って燃え上がっている滅多に見られない例となりました。
 地球から見るとき、120億光年離れているというだけで、素晴らしい集団の豪華な眺めは暗く見えます。
 このユニークで困惑させる物体の発見は、NASAハッブル宇宙望遠鏡、ROSATとケック望遠鏡を含む主なX線、、光学、赤外線望遠鏡で実施された遠くの銀河集団の組織的研究の結果でした。

今日の宇宙画像 2003年11月05日号