記録更新の太陽爆発そしてたまには動画でもということで月食です。

太陽の次は、当然月の出番です

 今日の宇宙画像は、暗くは見えない月食のアニメーションです。
 地球の影中心からずれることにより、とても素敵な色彩模様の月食になる模様です。
 残念ながら日本では観測できません。
 ここは、心を広くして見られる地域の人々に素晴らしい月食であるように願いましょう。
 いずれは、この宇宙画像ページでも秀作を紹介できるのですから。
 今日、11月8日のお昼ごろにボイジャー1号の太陽圏脱出についてお蔵入りになっているNASA情報で公開する予定です。表紙(ホーム)、宇宙画像トップ、サイト・マップにてご案内いたします。

11月の月食アニメーション
Credit & Copyright: Larry Koehn
説明:
 今週の土曜日の夜と日曜日の朝、11月8日と9日に、月の滑走は、南北・中央アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、西アジアで空を見る人に地球によって影を落とし、皆既月食を楽しむ機会を与えます。
 月食が進行するこの画像は、簡潔におよそ25分だけ続く総局面を表しています。
 方向づけ、地球の影の相対的な大きさ、月の弾道が、右下から上がってくる満月を示すこの注意が行き届いたアニメーションで図示されています。半影部または影地域の外側の部分に入り、それから、より暗い内部の影地域または影の中央のだいぶ下を通ります。
 月が完全に影の範囲内である皆既食状態は、国際標準時の11月9日01時06分(アメリカ東部時間11月8日午後8時06分)に開始します。
 中心を外れた通路が短い総局面を請け合う一方、それもこの11月の月食はあつらえ向きのようで、南の端に沿ったより明るい端で劇的に見え色彩に富みそうです。

 今回は、2003年の2回目の月食です。
 5月の月食を見た人は、その時に全体の間を通して月が、ほとんど見えなかったことを思い出すかもしれません。
 しかし、今回の食は、異なります。
 11月8日と9日の全体の間、月は比較的明るいままで、色の愉快な階調度が深紅色の他に青白い月の表面中に見られます。
 この違いは、地球の影の構造と月がその中を滑空することに関係があります。
 地球の影は、2つの部分で円錐のように形づくられます。
 外部の上の半影部が青白い反面、内側になる影が暗くなります。
 影は、太陽の光を完全に遮断されるところです。
 影を囲むその青白い周辺の半影部は、太陽の光が部分的に遮断されるだけです。
 月が完全に地球の本影の影に移るときが、月食の全体と考えられます。
 2003年5月に、月は影の中央の近くを通りました。食は、したがって、全体で52分と長く暗い状態でした。
 2003年11月の月は、単に本影をすれすれに行くだけで、全体でも25分と短くより明るい食を起こします。

今日の宇宙画像 2003年11月07日号

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記録更新の太陽面爆発の輝き

 今日の宇宙画像は、まさに記録を更新する太陽面爆発です。
 先週10月28日の爆発よりも大規模でした。太陽黒点地域は、同じところです。
 幸いにも地球に面していない方向での爆発でしたから、惑星地球生物にさほどの影響もないようです。けれども相当な電磁障害を引き起こしています。
 関連画像は、3種類の11月4日の太陽面爆発のソーホー観測動画、2000年のフレア活動データです。
 そして、関連の説明としてフレア・クラスの分類と太陽面爆発の概要についてです。


激発する泉 AR 10486
Credit: SOHO - EIT Consortium, ESA, NASA
説明:
 私たちの素敵な惑星からの眺めでほぼ外になる太陽の西の端周辺を循環するもう1つの巨大な太陽黒点AR 10486は、世界時の11月4日火曜日の19時50分ころに激しい太陽面爆発で大きいコロナの大規模な放出(CME)を伴い後に続いて襲いました。
 フレアは、太陽を凝視するソーホー宇宙船のEITカメラより、過激な紫外線像で右下のここに見ることができます。
 EITカメラ画素と他の衛星の探知器を飽和状態にするこの巨大なX-クラスのフレアは、1970年代以降でこれまでに記録された中でも最も強力で、この2週以内のAR 10486よりの爆発は、歴史的に3番目になりました。
 フレアからの精力的な粒子放射が、相当な電波干渉を引き起こす一方、関連するCMEは磁気圏をかすめる程度なので先週のCMEsの直撃と違って、とても広範囲にわたるオーロラ現象を引き起こす予想はありません。
 さしあたって、強力なAR 10486に別れを告げます。
 次の2週の間、太陽黒点範囲は、太陽の向こう側にあります。


 太陽観測の科学者が先週の太陽面爆発分析で一息ついていたちょうどそのとき、活発な黒点地域の10486がさらにもう一度超激しく爆発して鳴り響きました。
 これは、NOAAのGOES衛星によるX線探知器を飽和させて、フレアの分類確定で科学者の決断を遅らせました。
 NOAA SECの宇宙天気ページと、その中の関連で見つかるデータに基づいて、推測はX20、X40、X50までかなり変動しました。
 そして、11月6日に最高の推定が、X28であったとSECが報告しました。
 これが僅かに修正される可能性がまだありますけれども、現在は公認となっています。この爆発は、記録を更新してこれまでの最大になりそうです。
 2001年4月4日にもGOES探知器を飽和状態にする太陽面爆発があり、そのフレアは後にX20として再分類されました。
 関連するCMEの3つの画像に基づくきわめて事前の推定は、2300km/秒前後でした。
 CMEの一部が地球に向かうけれども、地球から見ると源の地域は太陽のリムの右で、私たちの惑星はかすめるほどの打撃だけを受けると予想しています。

今日の宇宙画像 2003年11月06日号