砂粒大でも爆発するとこれだけ広がります

 今日の宇宙画像は、夜空のライブカメラが捕らえた獅子座流星です。
 星々が多くて注釈がないとどれが流星か見落としてしまうかもしれません。
 関連画像には、1998年の獅子座流星で観察できた砂粒大の流星の爆発画像を掲載しました。
 砂粒大の流星でも大気圏で爆発すると満月の10倍以上の範囲に爆風を広げるようです。
 動画の一つ一つがまるで星雲模様や空を舞う不死鳥のようにも見えます。
 宇宙の名残を示したこの流星に「フェニックス流星雲」という呼び名を提案したいくらいです。


 
乏しいシャワーの最近の獅子座流星群
Credit: Mauna Kea CONCAM, The Night Sky Live Project
説明:
 2003年のレオニード流星雨は、比較的少ない流星で落ち着きました。
 予想通りで過去2、3年と違って、地球はちょうど太陽軌道に乗っている彗星Tempel-Tuttleによって、残された密集したかけら流れを経験しませんでした。
 事前のレポートは、かなりの時間で良い場所からピークでさえ多くても僅か1個という比較的かすかな流星の率でした。
 この画像は、2003年のより明るい獅子座流星群のうちの1つで、地球上の夜空ライブ・ウェブ・カメラ(CONCAMs)が映す連続的操作の夜空のうちの1つで捕えられました。
 魚眼の画像は、アメリカのハワイ州マウナケア上空の地平線から地平線までの夜空を示します。
 画像は、明るいいくつかの星と惑星と共に注釈がついています。
 この流星が、全ての獅子座流星群を星座獅子座(左上で注釈)から発散するように見えることに気づきます。
 獅子座流星群のピークが、今年11月19日にあったけれども、この流星はその翌晩空を通過しました。


Credit: ROTSE Team
 この画像は、1998年の獅子座流星群で、流星が爆発している動画からです。
 地球の超高層大気に70キロメートル毎秒の速度で小さい砂粒大の流星が衝突して発生させる相当な熱は、彗星残留破片を加熱して明るく白熱し崩壊する原因になります。
 場合によっては、流星は、文字通りゆっくり消えていくように見える雲を残す爆発があります。
 この画像は、獅子座流星シャワーの明るい流星が、地球の大気圏に突入して爆発し、爆発雲を示して消えていく31分の露出動画から抽出しました。
 この流星は、1998年11月17日にROTSE望遠鏡で観測したもので、直径が8度です。その範囲は、満月の直径の16倍ありました。
 動画の中央近くで、明るくないけれども流星が、フィールド中を動いています。


今日の宇宙画像 2003年11月25日号へは、ここをクリックすると移動します。

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追加です。

 記憶力の低下を憂いていたらNature誌に脳と記憶の特集がありました。

 更新を兼ねて5本ほどダイジェスト紹介してみました。これで少しは良くなるのかなぁと・・・。

 まとめて3ページの公開にしました。例によって癌関連論文、ちょっと興味をそそられた「生殖と食に関する論文」などです。

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