ネックレスになり損ねた火星軌道?

 今日の宇宙画像は、日本から見ると東から昇り西に沈む火星が、ある時に西から昇り東に沈むように見えるという惑星の後退現象です。
 宇宙論のような関連になりましたけれども、要約するならばコペルニクスの「それでも地球は回っている」理論により、惑星の後退現象が説明可能になったということのようです。
 歴史的には、10世紀以上すなわち千年紀を越える理論への果敢なる挑戦でもあったわけです。
 これだけに限らず、古代や中世そして現世のキリスト教には、まだ「化石理論」を絶対視する傾向があるようです。
 しかし、今日の科学発展はキリスト教の蔓延にもよるものともいえるので、矛盾の見本を教えているのかもしれません。
 キリスト教に限らず宗教の本質は、あるいは矛盾の見本そのものなのかもしれませんね。

後退する火星
Credit & Copyright: Tunc Tezel
説明:
 なぜ、火星は後方に動くように見えますか?
 ほとんど、地球の空の中の火星の見かけの運動は、遅いけれど、はるかに遠い星の前で固定した1つの方向にあります。
 しかし、それらが太陽周辺を旋回して、2年ごと頃に、地球は火星を通過します。
 最も最近の間、8月にそのような通過で特に大きくて明るい火星が、迫りました。
 また、この間に、火星は空で後方に動くように見えました。そして、現象が後退する運動と呼ばれていました。
 星画像の全てが同時であるように、示すこれはデジタル的に積み重ねられた一連の画像です。
 ここで、火星は空でループの跡をたどるように見えます。
 ループの最上位で、地球は火星を通過して、後退する運動は最も高いものでした。
 後退する運動は、また、他の太陽系惑星について見ることができます。
 事実には、偶然の一致によって、画像中央の右側への点線は、同じ動きをしている天王星です。


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目立つのが若く控えめが熟年の星団

 今日の宇宙画像は、見た目がそれほど興味を引かないかもしれない星団です。
 距離的にも割合に近い星団で、小さな望遠鏡でも見えるようです。
 2つの星団は、誕生してからの年数で非常に対照的でもあるようで、若い青い星の星団と古い黄色の星が占めている星団の研究にもなっているようです。
 関連画像も似たような構図になっています。
 2枚目の画像では、3つの散開星団が同時に写っていますが、球状星団のような外見を見せる遠くの散開星団NGC 2158を見つけられる程度かもしれません。
 星雲よりも星団の区別が難しいのかもしれませんね。

散開星団M35とNGC 2158
Credit & Copyright: Canada-France-Hawaii Telescope, J.-C. Cuillandre (CFHT), Coelum
説明:
 星の散開星団は、近かったり遠かったり、若かったり古かったり、拡散していたり密集していたりしていることがあります。
 散開星団は、100から10,000までの星を含むかもしれません。そして、その全ては、ほとんど同じ時代にできました。
 明るい青い星は、しばしば若い散開星団を特徴づけます。
 左上に見えるM35は、比較的近くて2800光年遠くにあります。また、1億5000万年と比較的若く広がっていて、およそ2500の星が、総計30光年以上の範囲に広がりました。
 それよりも古くて小型の散開星団NGC 2158)は、右下のに見えています。
 NGC 2158は、M35よりも4倍遠くて、10倍以上古く、その他にたくさんの小型の同じ量より多くの星をほぼ同じ空間に含んでいます。
 NGC 2158の明るい青い星は、自爆して古くより黄色の星によって支配される集団の光を残しました。
両方の星団は、星座双子座の方に双眼鏡でM35が、小さい望遠鏡でNGC 2158を見ることができます。


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