その後のローバー・スピリッツ

 NASAの「手術室」からの「執刀医」経過報告によると危篤状態であったローバー・スピリッツが、自力で「呼吸」できるところまで回復した模様です。
 1月23日の「手術」後にスピリッツが、毎秒128キロビットで73メガビットのデータを送信してきました。
 データ内容は、動力サブシステム工学データ、否科学データ、情報を提供しない意図的にランダムな数の集合データで満ちた数フレームでした。
 スピリッツは、デジタル・カメラのような装備でデータを保持するために256メガバイトフラッシュメモリを持っています。
 NASAのエンジニアは、ローバーにフラッシュメモリの代わりにそのランダムアクセス・メモリを立ち上げて、利用する命令を送信したとき、スピリッツの最近の徴候がフラッシュメモリと関連があることを今朝(1月24日)、確認しました。
 ローバーには、それから通信してスリープ・モードに入る命令を送りました。
 スピリッツは、ほぼ1時間の間、毎秒120ビットでうまく通信しました。
 フラッシュメモリの使用を避けるモードで、毎朝スピリッツに指揮することによって、より高データ信号速度で通信させる計画に移行する予定です。
 NASAのエンジニアは、問題の根本の原因を診断して、できるだけ機能させながら元に戻す方法を早急に開発することになりました。
 余命2ヶ月であるローバー・スピリッツの活動については、ローバー・オポチュニティーの更新内容と共に今後もお知らせできるかもしれません。

 今日の宇宙画像は、1/25-18時ころにご案内できるかも・・・