絶句、驚嘆、また新しい火星の素顔
1月24日号 絶句、驚嘆、また新しい火星の素顔
今日の宇宙画像は、欧州宇宙機関の火星探査機による画像です。
これまでのNASA等の火星画像と異なり、立体的画像として処理されています。
見事、あるいは絶句、いずれにしてもまた新しい火星の表情を見ることができました。
今日の関連画像も拡大はとても詳細になっています。本当はさらに詳細の超メガバイトを設定したかったのですが・・・
いよいよ光でお届けできることになりましたけれども、制作は各停の鈍行です・・・
何のための光とおっしゃらずにどうかお付き合いのほどを
マーズ・エクスプレスからの火星大峡谷
Credit: Mars Express, ESA, DLR, FU Berlin (G. Neukum)
説明:
1月14日に軌道から見下ろしてESAのマーズ・エクスプレス宇宙船は、その注目すべき高解像度ステレオカメラを使って火星のグランド・キャニオンに当たる火星大峡谷を横断して、65×1700キロメートル帯を調べました。
この素晴らしい画像は、ピクセルにつき12メートルの解像度で、ゴツゴツした地形を記録したステレオ・カラー画像データより走査した地域の一部を再現します。
火星グローバルサーベイヤーと火星オデュッセイアに加わってマーズ・エクスプレスは、12月25日から赤い惑星を軌道に乗って回っていて、科学的なデータを返したり、通信リレーの働きをしたりして、ずっと表面でのNASAのスピリッツ・ローバーと共に同調して大気の観察を行っていました。
ビーグル2着陸船は12月25日に同様に着陸試みてマーズ・エクスプレスから放出されましたが、信号はこれまで受け取れていません。
今日の宇宙画像 2004年1月24日号へは、ここをクリックすると移動します。
******
1月23日号 ニシンがクジラにも見える銀河
今日の宇宙画像は、宇宙水族館からです。
惑星地球と規模が異なって「ニシンにも化けるクジラ」まで見ることができます。
この銀河群は、過去にニアミスを起こしている模様で、クジラの髭のように銀河同士の尾がつながっているようにも見られます。
関連として、色鮮やかな「クジラの解体」模様にもみえる画像集です。
関連の画像3枚が全て同じ銀河です。
惑星地球のかの性の種もこの鮮やかさにどれほど惑わされ悩まされていることでしょうか。
眼識を強くするに越すことはないのですが、いつの間にか追いやられるようで・・・。
NGC 4631:クジラ銀河
Credit: Diane Zeiders, Adam Block (KPNO Visitor Program), NOAO, AURA, NSF
説明:
NGC 4631は、小さい北の星座猟犬座の方で大きくて美しい渦状銀河で縁を私たちに向けてわずか2500万光年離れているだけです。
この銀河のわずかに歪んだくさび形は、少し宇宙ニシンにもそして、他にクジラ銀河として人気がある名前を連想させます。
どちらの眺めにしても、この銀河は私たちの天の川に大きさで似ています。
この素晴らしいカラー画像では、クジラの暗い恒星間の宇宙塵雲、若い明るい青い星団や紫色がかった星のできている領域を見つけるのが簡単です。
仲間銀河の小さい楕円銀河NGC 4627が、クジラ銀河の上に現れています。
変形したもう一つの銀河でホッケー・スティック形のNGC 4656が、眺めの範囲外に画像の左下角から離れて位置します。
他の波長で見つけられるガスと塵のゆがみと入り混じっている尾は、全ての3つの銀河がそれらの過去に互いとの近い遭遇があったことを示唆します。
クジラ銀河は、また、X線で白熱する熱いガスの光輪の噴出で知られています。
今日の宇宙画像 2004年1月23日号へは、ここをクリックすると移動します。
-
-
-
-
- +
-
-
-
1月22日号 振り返って気絶した?ローバー・スピリッツ
今日の宇宙画像は、機嫌を損ねる直前のローバー・スピリッツによる火星画像です。
スピリッツがここ数日音信途切れを起こしたのは、否確定の分析でどうもこの画像を撮ってその旅程の遠さに気絶したらしく・・・
ゴルフ・カートの大きさしかなくて弱い太陽光エネルギーで、遥か3キロメートル以上も彷徨わなければならないと知ったスピリッツの心境を思うとやはり・・・
それにしても、着陸機から東の丘の方の最終的な目的地になりそうなこの素晴らしい眺めは、スピリッツの全ての旅行を要約するかもしれません。
途中でローバーは、主役の画像で左に隆起して見える直径およそ200メートルの大きいクレーターまで250メートル北東へ旅行します。
最終的な目的地となる東の丘は、着陸機から離れておよそ3キロメートルで、右に見えています。
スピリッツの太陽電池板の一部が、前景に現れています。
遥か遠くの惑星地球からローバー兄弟へ激励を・・・
コロンビア記念ステーション
Credit: Mars Exploration Rover Mission, JPL, NASA
説明:
巣を出た後にスピリッツ・ローバーは、火星への訪問の第16太陽日にコロンビア記念ステーションのこの素晴らしい眺めとグーセフ・クレーターの底を捕らえるために回転しました。
鮮明な映像は、北東の方を見ます。
幅2メートル以上のぺしゃんこになったエアバッグに囲まれている着陸機プラットホームと、火星の表面への旅行を終えたローバーが使った出口ランプが、前景にあります。
スピリッツの有望な将来の最初の中間地点が左の隆起した線に沿ってほぼ直径200メートルの衝突火口が、一方で右の地平線の方には最終的な目的地の丘が背景に存在します。
丘がおよそ3キロメートルと遠い反面、クレーターはおよそ250メートル離れているだけです。
古代の水の環境の証拠を捜してスピリッツの科学的計器は、着陸機の近接で鉄を産出する火山の鉱物が存在することを示唆する表面の構成に関するデータを返し始めました。