終焉無くして誕生は無い星雲の証明

 今日の宇宙画像は、NASAスペースシャトルの乗組員でもあった天文学者の名前がついているHenize(Hen-eyesと発音)星雲です。
 銀河の星雲内で星々が、どのように誕生する切っ掛けになるのかを理解する手掛かりを提供しているようです。
 関連画像及び動画で仮説を概ねつかめるかもしれません。
 また付録の立体視画像では、星雲を若干ながらも奥行き観で見ることができるでしょう。
 繰り返しになりますが、星の終焉がなければ、新しい星が誕生する切っ掛けにならないのも事実です。
 美しい星雲もまた、星の滅びから発生しています。
 振り返って私たち惑星人は、その終焉で何らかの誕生を誘発しているのでしょうか?

Henize 206:宇宙世代
Credit: V. Gorjian(JPL) et al., JPL, Caltech, NASA
説明:
 近くの銀河大マゼラン雲の中の埃っぽい星雲をじっと見つめていたシュピッツァー宇宙望遠鏡の中の赤外線カメラは、生まれたての星々でいっぱいの星の保育園Henize 206のこの詳細図を記録しました。
 星々は、白い点として塵とガスの渦の範囲内で、疑似色彩で赤外線の画像の中に現れます。
 上部の近くの超新星残りの大きな曲線の隠しおおせない弧が、また、見えていて、大きい星の最終的な爆発からの破片を膨張させます。
 古代の超新星の近くは、その星の終焉爆発からの衝撃波が、たぶん新生の星々の新世代の形成を誘発したことを示します。
 Henize 206の範囲内のガスと塵を圧縮して、星の終焉と星の誕生の宇宙サイクルが続けられます。
 この画像は、大マゼラン雲のおよそ1,000光年の範囲を覆っていて、およそ163,000光年の距離があります。

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