火星自然の芸術美とローバー・ダンス
今日の宇宙画像は、久しぶりの火星探査ローバーちゃんからです。
スピリッツ君は、火星表面を300メートル以上も旅行しました。
私たちにとっては「僅か」でしかない距離ですが、地球よりも弱い太陽光線をエネルギーとするローバーちゃんたちにとっては、数キロメートルあるいは数十キロメートルにも相当するかもしれません。
たぶんお腹をいつも空かしながらの旅で、その上、大切な調査もしなければならないのです。
本当に、「健気」にそして律儀に新しい火星表面についてのデータを届けています。
関連は、予想外であった火星でのローバー・ダンスの舞台と足跡です。
物質の吹溜りは、火星自然の芸術美を見せているようです。
ボンヌヴィル・クレーター端よりのスピリッツ・パン
Credit: Mars Exploration Rover Mission, JPL, NASA
説明:
拡大画像を右側に移動するとボンヌヴィルと呼ばれる小さいクレーターの南の端から、火星の表面の息をのむような眺めが続きます。
NASAのスピリッツ・ローバーは、赤い惑星でその滞在の68と69太陽火星日に鮮明な180度パノラマを記録しました。そして、火星の広々としたグーセフ・クレーター地域の中で、その着陸場所から300メートル以上の旅行の完了という結果になりました。
ボンヌヴィル・クレーターは、直径およそ200メートルです。
地域に散らばる岩は、可能性を秘めたボンヌヴィルの「噴出物」です。そして、クレーターをつくった影響によって、破片が火星の表面下から吹き飛ばされました。
そのような物質が地域の地質歴史のガイドである可能性があった時から、研究者はこのシナリオを確かめたがっています。
ところで、ちょうどクレーターの遠い端を越えて、左上で光る部分は、何でしょうか?
それは、スピリッツ着陸機の熱遮蔽です。