宇宙のクラゲは、刺すでしょうか?

 今日の宇宙画像は、いつもならば見た目も鮮やかな超新星面影です。
 けれども今日の宇宙クラゲ星雲は、その名の通りに透き通っているように見えてとらえどころがありません。
 今日のカラー画像は、露出に7時間かけて姿を見ています。
 透明のようで透明でないこのクラゲ星雲は、関連画像のように中性子星を隠していました。
 さらに、宇宙線の高いエネルギー源としても困惑を与えているようです。
 双子座の星が、クラゲに取り込まれそうなプランクトンのようにも見えますね。
 宇宙は、案外、海洋なのかもしれません。「宇宙船」という呼び名もなぜかすっきりするような・・・

捉えどころのないクラゲ星雲
Credit & Copyright: Johannes Schedler (Panther Observatory)
説明:
 通常、かすかでつかまえにくいクラゲ星雲が、この素晴らしい広視野望遠鏡の眺めのネットで捕えられています。
 2つの黄色の色合いを添える天の双子、双子座のミューとイータの星々を側面に並ばせるクラゲ星雲は、ちょうど正に真ん中で触手をぶら下げるように放出の明るい弧を描いて隆起しています。
 ここで、宇宙クラゲは、泡形の超新星面影IC 443の部分で、爆発した星から広がっている破片雲で約5,000光年離れたところに見られます。
 また、同じ眺めで、左上の発光星雲IC 444には、ほとんど領域を満たして小さい青い反射星雲が点在しています。
 天体物理学の波形でそのいとこの蟹星雲ようにIC 443は、30,000年以上前に爆発した大規模な星の崩れた核である中性子星を隠していると知られています。

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