不死鳥の舞を見せるように通過する彗星

 今日の宇宙画像は、太陽に最接近したときにまるで不死鳥のように三方に尾を広げているような彗星ブラッドフィールドです。
 この彗星ブラッドフィールドは、つい最近発見されたばかりで、彗星ショーの脇役から代役を跳び越して主役になりました。
 関連のソーホー観測映像では、時系列的に彗星の尾の展開を見られます。
 拡大設定している画像は、全て1024×1024を採用しました。
 数日前からホームとサイトマップに設定している最新の太陽観測映像でも見られたと思います。
 8種類の太陽観測映像をリアルタイムで表示しますので、こちらのページもぜひご利用ください。

太陽を通過する彗星ブラッドフィールド
Credit: SOHO Consortium, LASCO, ESA, NASA SOHO
説明:
 この画像でたった今、彗星ブラッドフィールドが、太陽を通過しています。
 この太陽の方向を向いているソーホーLASCO計器によるの映像は、細長い白い線として彗星とそのダストの尾を示します。
 太陽は、まさしくその中央で通常見られるが、表示から遮断されています。
 ちょうど1ヵ月前に発見された彗星C/2004 F4(ブラッドフィールド)は、太陽に近づいたので劇的に明るくなりました。
 注意深く空を見詰める人は、太陽の近くに肉眼で彗星ブラッドフィールドを見ることができます。しかし、太陽軌道に乗っているNASAのソーホー衛星には、最高の眺めがあります。
 ソーホーのリアルタイム映像は、数時間毎にLASCOフレーム内部に絶えず動いている彗星ブラッドフィールドを示しました。
 彗星がバラバラになるという可能性さえ、あります。
 もしそうでなければ、明るい彗星の道筋は、明日かそのうちに、LASCOのフィールド外への通過を示します。
 T7とQ4と一緒に、彗星ブラッドフィールドは、現在、肉眼で空に見える第3の彗星です。
 どれであるにせよ、私たちが最もこれまでに知り得て記録した歴史において、おそらく確かに最高でしょう。

今日の宇宙画像 2004年4月19日号へは、ここをクリックすると移動します。