宇宙の頭蓋骨のような素顔のフェーベ

 今日の宇宙画像は、頭蓋骨のような姿をしている土星の月のフェーベです。
 関連は、2004年6月11日の最接近時の映像データの分析を基に取り上げています。
 ちょっと嫌味のコメントをするならば、遥か遠くの土星の小さな月に関して、映像データから相当なことが解るのですから、すぐ近くの月に関しては知りたい放題に知っているのかもしれませんね。
 というほど、惑星地球の科学者のレベルは「高等」ではないはずですけれど、ほんの少し知っただけで別に興味を持つとは、惑星地球人種族は、本質的に「浮気性」という証明でしょう。
 浮気が強いといわれている「あなた」、心強い裏づけがあるのですから、負い目を感じなくてもいいかもしれませんよ。
 ただし、血の雨が降らないとはいえませんけれど・・・

土星の彗星月フェーベ
Credit: Cassini Imaging Team, SSI, JPL, ESA, NASA
説明:
 土星の月フェーベは、かつて彗星だったのでしようか?
 2週間前に土星の近辺に入ったロボットのカッシーニ宇宙船より撮ったときの映像では、フェーベが外の太陽系に源を発したかもしれないことを示しました。
 フェーベの不規則な表面、後退する軌道、異常に暗い表面、大小のクレーターの各種取り合わせと低い平均の密度は、フェーベ土星によって捕らえられる以前に、海王星を越えたカイパー・ベルトのかつての一部、氷の彗星であったという仮説と一致しているように見えます。
 クレーター、縞と明るくて暗い物質の階層化した堆積物が、フェーベのこの映像で見えています。
 映像は、200キロメートルの直径があるこの月から、およそ30,000キロメートル外で撮りました。
 今日遅く、カッシーニは、土星の軌道に入って減速するためにそのエンジンを燃焼し始めます。

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