今日は、新たなる土星のリング特集

 今日の宇宙画像は、先日に関連として取り上げた土星のリングの一部です。
 懐かしのコメディアン・グループが用いた張り扇のような模様が、鮮やかに白黒画像に浮き出ています。
 20メートル未満の僅かな厚さで滑らかと思われたAリングに、規則正しい凹凸模様を見られたこと、そして、カッシーニ宇宙船のデータを間断なく受け取ることによって、新たな発見につながるのが確実のようです。
 さて、関連は、土星のこれまでに知られている全てのリングについて取り上げてみました。
 火星ローバー君たちもまだ健在で、精力的に活動しています。
 遥か遠くの銀河や星雲に勝るとも劣らない魅力と発見が、私たちの太陽系に埋もれていますね。

土星のリング内のカッシーニ映像密度波
Credit: Cassini Imaging Team, SSI, JPL, ESA, NASA
説明:
 何が、土星のリング内で模様を引き起こしますか?
 ちょうど土星の軌道に入っているカッシーニ宇宙船は、先例のない詳細で土星の巨大なリング・システムの素晴らしい映像を送り返し始めました。
 新しく解像されたリング構造の多くの物理的な理由は、必ずしも理解されていません。
 しかしながら、この画像で示している美しく幾何学的な種類の土星のAリングのリング構造の理由は、螺旋密度波であると仮定されています。
 わずかに異なる距離で旋回しているリング粒子の軌道を組織的に混乱させている小さい月が、束になっているそのような密度波を引き起こします。
 また、近くの月の重力に起因するリング粒子での垂直波の曲がっている波が、映像の右上で見えています。
 このクローズアップは、およそ220キロメートルに及びます。
 カッシーニは、これからの4年の間、遠いリングをはめた土星とその珍しい月の映像を撮って送り返す予定です。

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