地球生命の誕生とその行く末は

 今日は、宇宙生物学から惑星地球の生命の誕生と行方について考えます。

 私たち惑星地球の生物は、運命付けられています。

 ある日、地球は、焼け燃え尽きて膨れた赤色巨星に完全に飲み込まれてしまいます。
 これは、私たちの太陽のような主系列星の近くに生きているどんな惑星でも辿る最後の運命です。

 主系列星は、水素で続いています。そして、この燃料が尽きるとき、ヘリウムまで変わって赤色巨星になります。
 赤色巨星に至る太陽の移行が、地球にとって悲報である一方、私たち太陽系の最も遠い地域の中にある氷の惑星は、初めて太陽の暖かさに包まれます。

 太陽は、ゆっくりだけれども着実にさらに明るくその生涯の道で、とても熱くなります。
 太陽が、およそ40億年後に赤色巨星になるとき、主に赤外線で見える赤い光の低い周波数エネルギーを発して、私たちがよく知っている黄色の太陽は鮮明な赤に変わります。
 太陽は、今よりも数千倍も明るくなって、そのうえ温度及びその大気圏が展開する冷めた表面を備えて、ゆっくり水星、金星、そしておそらく地球さえをも飲み込みます。
 太陽の大気圏が、1 Auの地球の軌道に到達すると予測される時、赤色巨星は、多くの質量を減らす傾向があります。そして、噴出したガスのこの波の区域においてまさに地球を突く可能性があります。

 しかし、地球が焼きつくされるか、単に焦げるだけかどうかに関係なく、地球上の全ての生命は忘れ去られます。
 それでも、惑星地球の科学者たちは、このような状況に側面したときに生活が可能な道を、太陽系の中の他の星に誕生させることを検討しました。

 科学者は、太陽から10AUから50AUまでに位置する惑星が、赤色巨星の太陽になっても住むのに適した地帯にあると言います。
 太陽系の住むのに適した地帯は、水が流動状態のままであることができる地域です。


 太陽が、さらに明るくなって住むのに適した地帯は、10AUから50AU地域中を徐々に動きます。そして、その赤色巨星局面を通して展開します。
 土星天王星海王星冥王星とすべてが10AUから50AUの範囲内にあります。そして、この赤色巨星局面は、氷の月とカイパー地帯の天体に役立ちます。

 しかし、全てのこれらの世界には、生命で等しいチャンスがあるというわけでありません。

 ガスの惑星土星海王星天王星上には、居住適性の見通しが全くといってよいほど無いけれども、これらの惑星は赤色巨星過渡期にそれほど影響を受けないかもしれません。
 天文学者は、他の太陽系においてそれらの親星の非常に近くを旋回しているガスの惑星を発見しました。そして、これらの「熱い木星型惑星」は、近くからの激しい放射にもかかわらずそれらのガスの大気圏を保つようです。

 私たちが知っているような生命は、そのようなガスの惑星に現れそうではありません。

 科学者は、海王星の月トリトン冥王星とその月カロン、そして、カイパー地帯の天体が、生命のために最高の可能性を持つと考えています。
 これらの天体は、有機化学物質が豊富で、赤い巨大な太陽の熱が、それらの天体の氷の表面を溶かし「海」にします。
 太陽が赤色巨星であるとき、私たち太陽系の氷層世界は溶けて、数千万年から数億年の間オアシスの海になります。
 現在、私たち太陽系では、表面が海であるのは惑星地球1つだけの世界となっていますが、この赤色局面では何百もの生命の住みかが海と共に出現します。
 巨大な惑星と冷たい氷の月とカイパー地帯の小惑星は、また、それから海へと移行します。

 冥王星の温度は、現在のマイアミ・ビーチとあまり異ならないでしょう。

 宇宙生物・地球外生命 2005年9月16日号 詳細ページ