北朝鮮の核施設、ミサイル基地を徹底的に暴露する その1

 今日の地球画像は、北朝鮮の核関連施設のクローズ・アップです。
 ネットで公開されている衛星映像を、可能な限りまで拡大し視線角度を変えて、平面像を立体的な像に加工しました。

 北朝鮮には、寧辺(ヨンビョン、Yongbyon=Nyongbyon)とスンチョン(Sunchon)に活動中と増設中の原子力施設群があります。
 また、シンポ(Sinpo)では朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)の支援の下で軽水炉原子力発電施設が建設中ですが、北朝鮮が労働賃金の大幅な増額要求などの横槍を入れて中断したり遅れています。
 核兵器開発機関には、金日成総合大学の原子力学部、江界国防大学物理学部、平壌理科大学化学学部と金属科学学部、そして、物理学研究所の管理下である寧辺原子力研究センターの物理学施設群などがあります。
 また、平安北道行政区のクソン(Kusong)と平安南道行政区のスンチョンのウラン鉱山、咸鏡北道行政区には未確認のウラン鉱山もあります。
 天然ウランは、スンチョンとペョンサン(Pyongsan)の都市近くで、1960年代から加工処理されていました。

 惑星テラ見聞録では、これから集中企画として、北朝鮮の核疑惑、核関連施設、ミサイル配備基地などを徹底的に画像で『暴露』することにしました。

 一部施設群では、建物内部の画像を含みますが、主に衛星画像をオリジナルで拡大、明暗調節、立体的な加工を行います。

 北朝鮮には、潜在的核兵器の核燃料を製造する機能がある核関連の施設が、集合していくつかあります。
 ほとんどは、ペョンヤンの北100キロメートルに位置する寧辺にあり、そこには、推定約2,000人のスタッフがいます。
 大きな施設には、5メガワット(5MW)発電の研究用原子炉があり、更に近くでは、より大きい発電能力の50MW原子炉とプルトニウムの分離再処理施設を建設中です。
 寧辺は、また、放射化学研究所、核の燃料棒製造プラント、燃料棒の貯蔵施設です。

 核施設や核兵器、ミサイルなどについては、マニアや専門家を除いて、一般の人がネットでページを閲覧する機会が少ないと思います。
 1986年4月26日に起こったウクライナ共和国(旧ソビエト連邦の構成共和国)のチェルノブイリ原子力発電所の4号炉事故は、今では、ほとんどの人の記憶から薄れ掛けているようですが、20年経った現在でも、その被害は薄れていません。
 核関連の施設で、一度でも大規模な事故が発生したならば、その被害影響は、その核関連施設があるところにだけとは限らないのです。
 予想もしない広範囲の地域が、数百年、数千年、場合によっては、数億年規模で放射能の影響が残るのです。
 そのような幾代にも渡って危険な影響を及ぼす核関連施設について、マニアや専門家だけが知り得ているだけでよいのでしょうか?

 惑星テラ見聞録では、今日の地球画像を通して核関連施設の潜在的脅威を問いかけます。
 何が何でも原子力に反対するのではありません。
 危険を隠したり矮小宣伝に疑義を呈したいと思います。

 特に、北朝鮮の核関連施設は、日本の原子力(核)関連施設と異なり、極論すれば、線香花火の残り火でさえ取り返しの尽ない事故につながりかねないくらい、お粗末の極まりであるといっても過言ではないでしょう。
 ですから、北朝鮮の核関連、ミサイル配備基地の衛星映像での集中的『暴露』で、日本政府の弱腰を叱咤すると共に、皆さんには、盗賊の首領独裁国家の本質の一部を見つめられる機会になればと企画いたしました。

 このような書き出しで、一部の方々がお気に入りから『敵対するページ』に変更するかもしれません。
 真相を見つめ考察しようともしない方々は、北朝鮮の強制収用所の管理部門で、拘束された人がネズミでたんぱく質を補う生活を強いられたり、管理の兵士に虐待や暴行を受けたり、死んだ人が野犬などの餌になっている現実さえも、直視しないでしょう。

 かく述べる私も、臭いものには蓋、見てみぬ振りをしていた一人です。事が起こって失念する前に、直視する決意を固めました。

 これから見る北朝鮮の核関連施設の建設で、どれだけの人々が殺されたか、そして、これからも殺され続けられるのでしょうか?

 伝えられるところによれば、1988年6月に衛星映像は、クリョン川近くにある爆発試験場のクレーターが、核兵器の高度爆発内破技術を開発したことを突き止めて示しました。
 この核関連爆発の爆破実験現場の北百メートルあまりのところには、IRT原子炉の建物があります。

 いかがです、皆さん。

 北朝鮮が、核関連設備に無頓着で無神経で低級の知能しか持ち得ていないという証明になりませんか?

 施設を防御するためには、今日の画像ページの最下段に掲載しているように、ありとあらゆる箇所に迎撃ミサイルを配備しているのです。

 北朝鮮の兵士は、ピンポイント攻撃に優れているとは思えません。狙いが外れて、打ち上げたミサイルの核施設への自爆攻撃さえ完璧に有り得るのです。

 なんともちぐはぐな核関連施設と防御体勢ですね。

 今日のご案内した地球画像ページでは、これまでの北朝鮮の核疑惑の『歴史』を網羅したつもりです。
 つまり、今日のページで北朝鮮の核関連疑惑の全容をほぼ掌握できると思います。

 あなたは、私のように熱くならずにこれらの企画を冷静に見つめ、私の文節に惑わされることなくあなた自身で真相に近づいていただきたいと思います。
 私は、極力押さえた言葉で伝えるつもりですが、勢い余った箇所があるとしてもあなたの分別に支障をきたすことの無いように願います。

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