2004-01-01から1年間の記事一覧

宇宙芸術画の本家が見せる色彩と構図の手本

今日の宇宙画像は、宇宙芸術画の本家ともいえそうな画像です。 昨日号の「頭蓋骨模様」星雲の口直しとムンクの作品に触れたついでに、宇宙芸術画の本家の作品を鑑賞したくなりましたので取り上げました。 関連画像は、久しぶりのウルトラマンの故郷のM78星…

日本を飲み込んだ激甚災害台風23号連続画像

今日の地球画像は、2004年10月19日の日本全体を隠し、襲撃体制に入った台風23号です。 画像は、NASAのOrbView-2人工衛星に搭載してある海洋調査広視界センサーが、世界時で2004年10月19日04時10分に天然色で撮りました。 台風23号は、公式には「トカゲ」…

気味の悪い星の誕生領域DR 6

Credit: S. Carey (Caltech), JPL-Caltech, NASA どのようにして、星々は気味が悪くてよく知られている人間の頭蓋骨のような形を作ることができましたか? 星形成の複雑な作用は、最初に、たくさんの形と大きさの星雲を生み出します。この画像の星雲が、頭蓋…

頭蓋骨の中に星を誕生させるオリオン星雲

今日の宇宙画像は、星雲が作る頭蓋骨模様です。 おまけとして、「ムンクの叫び」のモデルになったかもしれない更に大きな銀河集団が作っている「頭蓋骨」です。 いずれが「秀作」かといえば、格の違いでしょう、やはり銀河集団のようです。 さて、今日の主題…

銀河の夜明けを告げるハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド (HUDF)

Credit: R. Windhorst (ASU), H. Yan (SSC, Caltech), et al., ESA, NASA 説明: いつ、銀河は形づくりましたか? この光学空の映像で確認できるかすかな赤い染みは、たぶん今までに撮られた中で最も遠い銀河のファースト・クラスのメンバーでしょう。 ハッ…

ビッグバンに手が届いたハッブル渾身の映像

今日の宇宙画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の撮った「初期に近い」宇宙の銀河銀河銀河です。 ほぼ5ヵ月間で800回、100万秒の長い露出で得たデータの集大成です。 このハッブル・データでは、宇宙が「誕生」してから8億年以内に「生まれた」古代の小型の…

アンテロープ渓谷・幻想の光景に潜む魔の誘惑

『美しいバラには棘ある』の言葉が当てはまるのが今日の地球画像です。 この画像は、アメリカのアリゾナ州ページの近くにあるかなり刻まれてゆがんだアンテロープ峡谷です。 ここで見えているアッパー・アンテロープ渓谷は、長さがおよそ400メートルで深さが…

コマ落しの月食

Credit & Copyright: Forrest J. Egan (Digital Astro) 説明: 先週の月食の間、月は、消えるように見えました。 地球が月と太陽の間で移動したとき、地球の影が月に降りかかって、月を全く黒っぽくしました。 この画像では、地球の回転、複数の露出、そして…

五千年間の全月食と皆既月食ギャラリー

今日の宇宙画像は、2004年10月27日の月食です。 主題画像は、月食の全局面を横一列に並べています。 関連画像は、月食ギャラリーで最後の関連画像では、月食の主な局面を円形に配列した画像を取り上げてみました。 ただ月食を撮るばかりでなく皆さん…

火星でオフ・ロード車が走ってる?

Credit : NASA/ JPL/ MGS 画像の説明 時として愛は、謎から始まります。 例えば、火星の「愛と笑顔」の物語も謎の物体の通過痕跡から始まりました。 1998年4月27日の朝に最新の画像が「赤い惑星」から入ったとき、MOCイメージング・チームの驚きを思い浮かべ…

愛が有り笑顔が有り足跡が有り謎も有る火星

今日の宇宙画像は、もの沢山の太陽系火星です。 秋の夜長、日本は文化の日。 ということで、今日の宇宙画像では火星の愛と笑顔そして足跡、謎の物体が通過したかもしれない証拠画像を組み込んだ「火星の愛と笑顔の物語」です。 画像も文章も少し多めに編成し…

 京都環境議定書の次の開催地ブエノスアイレス

Credit: ESA, Envisat 南米アルゼンチンのブエノスアイレスが位置するプレート川は、毎年、約5700万立方メートルの沈殿物を川の上流から運びます。 この沈泥物の豊かな川の水がそれよりも澄んだ海洋水と混ざって、大西洋沿岸で特徴的な渦を形づくっています…

カッシーニの瞳から察するタイタン

Credit: NASA/JPL/Space Science Institute 画像の説明: この画像は、紫外線と赤外線の波長でタイタンを示します。 それは、2004年10月26日のカッシーニのイメージング科学サブシステムで撮って、異なるカラーフィルターを通して得られた4つの画像から造られ…

全球を雲で覆われた地球に似たタイタン

今日の宇宙画像は、昨日に引き続き宇宙にある「眼」です。 今度は、太陽系の土星体系にお邪魔しているカッシーニ宇宙船の眼で捉えたタイタンです。 ものの見事に全球を「雲」が覆っていてさらにその雲を「青い霞」が取り巻いています。 「タイタン」という説…

星雲の素晴らしさに隠されている星の運命

今日の宇宙画像は、見る人を魅了する惑星状星雲のキャッツアイです。 しばらくの間コンピュータの故障とプログラムの作成で休載していましたが、休養十分な体勢?で再開いたしました。 休んでいた間の宇宙画像などについては、惑星テラ見聞録のオリジナル編…

タイタンを覆う水素と窒素の霞の2重層

今日の宇宙画像は、タイタンの厚い大気圏の外をさらに二重に覆っている霞の画像です。 関連では、タイタンのメタン層が700キロメートルもの範囲があって2倍の大きさに見えること、また、新しい土星の放射帯の発見などです。 関連画像は、いつもと違って…

宇宙の雲の川は流れて星々をつなぐ

今日の宇宙画像は、近くの宇宙の暗黒の川です。 辞任したオーナーに噛み付き疲れたのと夏枯れにつき、関連は手抜きの星雲ギャラリーです。 けれども、取り上げた画像は、それなりに見ごたえのあるものを選択したつもりです。 今日の画像の休息を源に明日の宇…

衝突する錯覚をもたらすような2つの渦状銀河

今日の宇宙画像は、ハッブルの撮った2つの渦状銀河です。 偶然の配置か、はたまた、宇宙の美的感覚からか、このような映像を見せました。 巨大な暴利集団ジャイアンツに操られているセ・リーグに飲み込まれる貧弱なパ・リーグの姿ではありません。 とはいっ…

宇宙の寵児かもしれないハッブル望遠鏡の成果

今日の宇宙画像は、銀河集団が作る重力レンズの結果です。 遠くのひとつの銀河が、別々の映像のように複数出現しています。 重力レンズの働きをしている銀河集団は、50億光年も離れていて、さらに青い映像として出現している銀河は、100億光年離れてい…

儚くも『神聖な光』を見せる虹色の輪

今日の宇宙画像は、日光が作る地球での虹色の輪です。 Gloryと英語で表現されているのは、天国の現象という意味合いからと思いますが、信仰心のない私とてしては、見た目の通りの表現で「虹色の輪」という適切な解釈語を作りました。 さて、事のついでに日本…

漆黒にカラフルな星雲が浮くフィルタ効果

今日の宇宙画像は、宇宙の象の鼻星雲があるところとして知られている発光星雲のIC 1396です。 主役の画像はとても色彩に富んでいますが、実際にはこのように観察できません。 様々なフィルタを使って得た映像データからです。 関連は、どうしてフィルタを使…

雲の氷晶が描いた見事な太陽の光輪

今日の宇宙画像は、雲が作る太陽の光輪です。 ほとんどの地球上で見られる現象ですが、根気良く注意深く空を見つめていないと目撃できないのかもしれません。 まして、月の光輪は、見られたらまさに「幸運」ともいえるかもしれませんね。 このような光輪を作…

振り返れば、己が姿の火星のローバー

今日の宇宙画像は、火星のエンドランス・クレーターの中に写っているローバー・オポチュニティーの影です。 ローバー君たちは、NASAの科学者たちが予想したよりも長生きをして、現在もデータを送り届けています。 関連画像では、クイズ形式で2枚取り上…

若い力を見せる太陽の素顔の拡大は

今日の宇宙画像は、太陽の活動のクローズアップです。 およそ140万キロメートルの太陽について130キロメートルの狭い範囲まで見られる画像です。 磁気が作っているチューブ状の模様が手に取るように見られます。 関連では、「青方偏移」と「赤方偏移」の比較…

何もない空間で作用する力を証明する球

今日の宇宙画像は、広大な宇宙と微小のミクロ世界に共通する力が働いていることを証明する画像です。 何も無いように見られる宇宙の空間には、カシミル効果という引き付ける力が働いていて、真空変動と関連があるという仮説を紹介しているようです。 そして…

火星人都市図のような水氷の崩壊模様

今日の宇宙画像は、火星の都市を思わせるような水氷の崩壊模様です。 氷が張る地球の寒い地域でも見られる現象ですが、表面の水氷の崩壊ではなく、表面か数メートルに埋没している火星の水氷の崩壊によって描かれる「図形」です。 関連は、火星表面の風影響…

迫り来るようなご近所のオリオン星雲

今日の宇宙画像は、オリオン星雲です。 オリオンは、おそらく空を見守る人に冬にすぐに認識できる最も有名な星座です。 ちょうどオリオンのベルトである3つの特徴的な星々一列の下で、剣のつかは、空で大きい宝石の美しいオリオン星雲です。 オリオン星雲(…

純粋の水氷リングが青く見える紫外線映像

今日の宇宙画像は、色彩も鮮やかな土星のリングです。 もちろん擬似彩色加工していますが、この色彩模様で青っぽいところがウォーターアイスつまり水の凍った物質で、赤ぽっいところは「ダート」と呼ばれる氷よりも汚れて見える物質です。 関連は、カッシー…

誕生38万年後の宇宙の図と宇宙論

今日の宇宙画像は、私たちの宇宙が「誕生」して38万年後に発した光の地図です。 非常に微かな光ですが、この光の地図の分析から宇宙の年齢が「137億歳」となりました。 ただし、この推定は宇宙の拡張論からの導きであり、反する理論派にとってはひとつ…

天の川にも見られるかもしれない銀河の光輪

今日の宇宙画像は、私たちの天の川銀河にとても似ている渦状銀河の画像です。 この天の川銀河に似ている銀河は、非常に近くの熱いガスの巨大な光輪に囲まれていて、最初の明確な証拠が、NASAのチャンドラX線天文台を使っている天文学者によって発見され…